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用語名称(日本語、外国語)
椿餅(つばきもち)
英語:Tsubaki-mochi、Camellia mochi
意味
椿餅は、道明寺粉で作ったもちもちとした生地であんを包み、ツバキの葉で上下からはさんだ素朴な和菓子です。
生地はもち米を蒸して乾燥させた道明寺粉を主に使い、粒状の食感が残るのが特徴。中のあんはこしあんや粒あんが一般的で、葉の緑と白い生地のコントラストが美しい季節菓子です。
平安時代にさかのぼる歴史を持ち、『源氏物語』「若菜上」や『宇津保物語』に「つばいもちひ(つばきもち)」として登場します。
当時は砂糖が珍しく、甘葛(つたの汁を煮詰めた甘味料)で味付けした団子状のものを椿の葉で包んでいました。
現在は砂糖を使い、蒸した道明寺生地に肉桂などを加える店もありますが、基本的な形は変わっていません。
日本で現在も作られている和菓子のなかでは最も古い部類に入り、柏餅や桜餅の原型とも言われます。
用語を使う場面・対象となる食品
主に冬から早春、2月頃の和菓子として登場します。
京都の茶席や季節の贈答品、店頭の生菓子として供され、椿の花が咲く時期に合わせて販売されることが多いです。葉の緑が目立つため、春の訪れを象徴するお菓子として親しまれています。
対象となる食品は道明寺粉を使った餅生地とあんを組み合わせたもの全般です。
生地にシナモンや生姜を加えて風味を変えたり、白あんを使う店もありますが、椿の葉で挟む点が共通です。一部地域ではういろう風のものもありますが、全国的に知られる標準的な椿餅は道明寺タイプです。
蹴鞠の後の慰労菓子として古くから親しまれた背景から、茶道の席や季節の挨拶に用いられます。
椿餅を味わうときは、葉の香りを楽しみながら生地のもちもち感とあんの甘さを一緒に食べるのがおすすめです。
葉は食用ではなく飾りですが、全体の風情を楽しむ要素となっています。

