用語名称(日本語、外国語)

ナフサ(naphtha)

意味

ナフサは、原油を蒸留して得られる無色透明の液体で、粗製ガソリンとも呼ばれる石油化学の基礎原料です。沸点がおよそ30℃から180℃程度の範囲にある混合炭化水素が主成分で、石油精製の過程でガソリンや灯油などと一緒に分離されます。この液体をさらに高温で処理すると、エチレン、プロピレン、ベンゼンといった基礎化学品が生まれ、それらがプラスチックや合成樹脂、合成ゴムなどの原料になります。

古代メソポタミアの言葉「naptu」(地面から湧き出る燃える液体)が語源とされることが多く、日常生活では直接目にする機会は少ないものの、私たちの身の回りの製品を支える「産業の米」とも言える存在です。お菓子業界では、ナフサ自体が食べ物になるわけではありませんが、包装や一部の合成素材の生産に欠かせないため、業界内で頻繁に話題に上ります。特に中東情勢の影響を受けやすい原料として、近年は供給状況が注目されています。

用語を使う場面・対象となる食品

お菓子を作る現場や流通の場面で、ナフサは主に包装材の原料として登場します。たとえば、ポテトチップスや煎餅などのスナック菓子の袋、チョコレートやクッキーの個包装フィルム、アイスクリームの容器やトレー、これらはほとんどがナフサ由来のポリエチレンやポリスチレンから作られています。こうしたプラスチック素材は軽くて丈夫、かつ食品の鮮度を保つ役割を果たすため、大量に使われています。
また、間接的に香料の製造にも関わります。市販のアイスクリームやチョコレートに使われるバニラフレーバーの原料であるバニリンは、天然由来のものもありますが、化学合成タイプの場合、ナフサを起源とするベンゼンなどを基に作られることがあります。これにより、安定した香りを低コストで供給できる点がメリットです。

対象となる食品は幅広く、日常的に手に取るスナック菓子全般、チョコレート菓子、アイスクリーム、キャンディー類の外装、さらにはお土産用の箱入り菓子や季節限定の包装まで及びます。ナフサの価格変動や供給不安が生じると、包装材の値上げや納期遅れが起きやすく、結果としてお菓子の小売価格に影響が出るケースも見られます。実際、包装材が販売価格の5〜8%を占めるスナック菓子では、その影響が特に目立ちやすいと言われています。

このように、ナフサはお菓子の「中身」ではなく「包む部分」を支える縁の下の力持ち的な用語ですが、業界関係者にとっては原材料コストや安定供給を考える上で欠かせないキーワードです。

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