用語名称(日本語、外国語)
トプフェン
英語:Topfen
意味
トプフェンは、オーストリアや南ドイツで使われるフレッシュチーズの一種です。
牛乳のタンパク質を凝固させて水分を切ったもので、脂肪分を加えて練り上げた柔らかいチーズを指します。
ドイツ語圏では一般に「クワルク(Quark)」と呼ばれますが、オーストリアでは「トプフェン」という呼び名が主流です。
特徴は、クリームチーズより水分が少なく粒状の食感が残り、爽やかな酸味がある点です。
味自体は淡白で主張が強くなく、他の材料と合わせやすいため、お菓子作りに広く用いられます。
日本では市販品が少ないため、似た食感のギリシャヨーグルトやリコッタチーズ、または水切りしたカッテージチーズで代用されることが多いです。
用語を使う場面・対象となる食品
トプフェンは、主にオーストリアやドイツの伝統菓子で登場します。
代表的な例として、トプフェンシュトゥルーデル(Topfenstrudel)があります。これは薄く伸ばした生地にトプフェン、砂糖、レモン、干しぶどうなどを詰めて巻き、オーブンで焼くチーズストルーデルです。生地のサクサク感とチーズの軽い酸味がよく合います。
また、トプフェンオーバーストルテ(Topfenoberstorte)やトプフェントルテ(Topfentorte)といったレアチーズケーキも定番です。トプフェンを生クリームや卵と合わせてふわっと仕上げ、冷やして食べるタイプで、夏場でも重くなりすぎない軽やかな口当たりが魅力です。ウィーンのケーキショップではザッハトルテと並んでよく並ぶ人気商品の一つです。
その他、トプフェンクヌーデル(Topfenknödel)というチーズ団子や、トプフェンを入れたパンケーキ(パラチンケン)など、デザートから軽食寄りのお菓子まで幅広く使われます。焼成すると水分が飛んでほろほろした食感になり、冷製ではクリーミーさを活かしたムース状の仕上がりになります。トプフェンはタンパク質が豊富で低脂肪のものも多く、ヘルシー志向のレシピにも取り入れやすい素材です。日本で再現する際は、酸味の強さを調整しながら代用チーズを選ぶと本場の味わいに近づきます。

