用語名称(日本語、外国語)
シャルロット
フランス語:Charlotte
意味
シャルロットとは、フランス生まれの伝統的な冷製デザートです。型にビスキュイ生地やスポンジケーキを貼り付けて壁を作り、そこにババロアやムース、フルーツのピュレなどを詰めて冷やし固めたものです。外側がサクッとした食感の生地で、中はなめらかでひんやりとしたクリームや果物の味わいが楽しめるのが特徴です。
もともとは温かいバージョンも存在していました。古いパンやパンをバターに浸して型に貼り、りんごや洋梨などの果物を詰めてオーブンで焼く熱々のデザートとして作られていました。
しかし今では主に冷たいタイプが一般的で、特に19世紀にフランスの著名なシェフ、アントナン・カレームが考案した「シャルロット・リュス」が有名です。
これはロシア皇帝のために作られたもので、ビスキュイ・ア・ラ・キュエール(いわゆるレディフィンガー)と呼ばれる細長いスポンジビスケットを型に並べ、ババロアを流し込んで冷やしたロシア風の冷製デザートです。
名前の由来についてはいくつかの説がありますが、よく知られているのは18世紀頃のイギリス王妃シャーロットが好んだ女性用の帽子に形が似ているからというものです。他にもロシアやポーランドの伝統菓子「シャルロートカ」をフランス風にアレンジしたものだという話もありますが、はっきりとした起源は今も諸説ある状態です。
いずれにせよ、貴婦人の帽子を思わせる丸くて背の高いシルエットがこのお菓子の可愛らしい印象を決めています。
用語を使う場面・対象となる食品
シャルロットという用語は、主にフランス菓子や高級パティスリーの現場で使われます。
パティシエがアントルメ(食事の合間に提供されるデザート)として仕上げる際に、型抜きや盛り付けの工程でこの名前が出てきます。例えば、ビスキュイを側面に立てて円柱状に成形し、表面に新鮮なフルーツを飾る作業のときに「シャルロットを組み立てる」といった表現が自然に登場します。
対象となる食品は幅広いです。定番はフルーツをたっぷり使ったシャルロット・オ・フリュイで、いちご、ラズベリー、ブルーベリー、洋梨などを組み合わせた華やかなものが人気です。
他にもチョコレートムースを詰めたものや、季節の果物ピュレをベースにしたバリエーション、さらにはコーヒーや抹茶風味の現代的なアレンジも見られます。
基本的には冷やして提供する冷製スイーツなので、夏のメニューやパーティー、結婚式のデザートプレートに欠かせない存在です。
家庭で作る場合も、専用のシャルロット型があればビスキュイを買ってきてババロアを流すだけで完成します。プロの店頭ではリボンを巻いたり、フルーツを美しく配置したりして見た目を整えるため、おもてなしの席で特に映えるお菓子として重宝されます。
食感のコントラストが魅力なので、シンプルなティータイムから本格的なコース料理の締めくくりまで、さまざまな場面で活躍する用語です。
