用語名称(日本語、外国語)
着色料(ちゃくしょくりょう)、食用色素(しょくようしきそ)
英語:Coloring agent
意味
着色料とは、食品の色を整えたり、加工や保存中に起こる変色・退色を防いだりする目的で使う食品添加物です。
主に2種類に分けられます。
一つは石油などを原料に化学的に合成した合成着色料(タール色素とも呼ばれる)、もう一つは植物、昆虫、微生物など自然由来の成分から得られる天然着色料(いわゆる既存添加物や一般飲食物添加物に分類)です。
日本では、食品衛生法に基づき、厚生労働大臣(現在は消費者庁に移管された部分を含む)が安全性を確認したものだけが使用可能です。合成着色料は現在12種類が指定添加物として認められており、鮮やかな色が長持ちしやすい特徴があります。一方、天然着色料はクチナシ色素、ベニコウジ色素、コチニール色素、カラメル色素などがあり、自然な色合いを表現できますが、光や熱に弱い場合が多いです。
表示のルールでは、加工食品に着色料を使う場合、「着色料(赤色40号)」のように用途名と物質名を併記する必要があります。2024年4月以降のガイドラインでは、「合成」「天然」などの曖昧な表現を避け、具体的な成分名を明記するよう定められています。
用語を使う場面・対象となる食品
着色料は、見た目の魅力を高めて食欲をそそったり、商品の統一感を出したりする場面で欠かせません。
特にお菓子の分野では、色が味の印象を左右する重要な要素です。
- 合成着色料の主な使用例:キャンディ、グミ、ゼリー、アイスクリーム、チョコレート菓子、ビスケット、かき氷シロップ、洋菓子全般。赤色40号や黄色4号などは、鮮やかな赤・黄・青を表現するのに使われます。
- 天然着色料の主な使用例:和菓子(桜餅のピンク、栗きんとんの黄金色)、煎餅、焼き菓子、飲料風味のお菓子。クチナシ色素で黄色や青、ベニコウジ色素で赤みを出します。抹茶や紫芋由来の色素も人気です。
ただし、食肉、鮮魚介類、野菜類など生鮮食品への使用は禁止されています。これは、鮮度や品質を偽る恐れがあるためです。お菓子以外では、清涼飲料水、漬物、加工肉製品、乳製品など幅広い加工食品で活用されます。
着色料を選ぶ際は、製品の特性に合わせて安定性や色合いを考慮します。
例えば、焼き菓子のように高温処理する場合は耐熱性の高いものを、見た目を自然に仕上げたい和菓子では天然由来のものを組み合わせるのが一般的です。

