用語名称(日本語、外国語)
金時(きんとき)
英語:Kintoki
意味
お菓子作りの現場で「金時」と呼ばれるのは、砂糖を加えてじっくり煮込んだ小豆のあんや豆そのものを指します。鮮やかな赤い色が特徴で、この名前は平安時代後期の武将・坂田金時(幼名は金太郎)に由来しています。彼の赤ら顔のイメージから、赤い豆に「金時」の呼び名がついたと伝えられています。
厳密に言うと、小豆(あずき)と金時豆は別物です。小豆は粒が小さめで皮が薄く、なめらかなあんになりやすいのに対し、金時豆はインゲン豆の一種で粒が大きく、ホクホクとした食感が魅力です。ただし、どちらも赤い色合いが共通しているため、かき氷などのスイーツでは「金時」と総称されることが一般的です。甘く煮ると上品な甘さが際立ち、和菓子のアクセントとして欠かせない存在になっています。
用語を使う場面・対象となる食品
この用語がよく登場するのは、夏の定番スイーツ「宇治金時」です。京都の宇治茶を思わせる抹茶シロップをかけ、小倉あんをのせたかき氷のことを指し、「金時」の部分が甘く煮た小豆のあんを表しています。氷の冷たさとあんの優しい甘さ、抹茶のほろ苦さが絶妙に絡み合う一品で、老舗茶屋や夏祭りの屋台で親しまれています。
ほかにも、おしるこやぜんざいといった温かい汁物和菓子で「金時」を使った煮豆がトッピングされる場面が目立ちます。甘納豆や煮豆菓子では金時豆をそのまま蜜漬けにしたものが主流で、粒の大きさと歯ごたえが活きる仕上がりになります。最近では洋菓子への応用も増えていて、クッキー生地に混ぜ込んだり、ケーキのフィリングにしたりする例が見られます。
対象となる食品は、和菓子全般に広がります。小豆や金時豆を主役にしたあんみつ、羊羹、赤飯風の菓子など、赤い豆の自然な色と甘みを生かしたものが中心です。季節を問わず、豆の風味を活かしたシンプルな味わいを求める場面で活躍します。
