用語名称(日本語、外国語)

月餅(げっぺい)

中国語では月饼(ユエピン)と書き、英語ではmooncakeと表記。

意味

月餅は、中国の伝統的な焼き菓子です。満月をそのままかたどったような丸く平たい形をしており、薄い生地で包んだ中に、たっぷりの餡を詰めてオーブンで焼き上げます。
生地は小麦粉を主原料にし、油や糖蜜を加えてしっとりとした食感に仕上げることが一般的です。一方、餡の種類は地域によって異なり、代表的なものは蓮の実をすりつぶした白い餡や、小豆を煮詰めた黒い餡です。
さらに、塩漬けにしたアヒルの卵の黄身を丸ごと入れたものや、くるみ・松の実・ごまなどのナッツを混ぜた五仁餡もよく見られます。大きさは手のひらサイズのものから、直径60センチを超える大型のものまで幅広く、表面には花や龍などの模様を刻印して美しく仕上げます。

このお菓子は、ただ甘いだけではなく、家族の結束や豊作を願う象徴として生まれた背景があります。中国では古くから中秋の夜に月を愛でる習慣があり、月餅はその丸い形から「団円」、つまりみんなが揃う幸せを表しています。

用語を使う場面・対象となる食品

月餅は、主に中秋節(旧暦8月15日、2026年は9月25日)に登場します。この日は中国の四大伝統行事の一つで、秋の収穫を祝う時期です。家族や友人が集まり、月を眺めながら月餅を切り分けて分け合うのが定番の過ごし方です。
また、職場や知人への贈答品としても広く使われています。箱入りの月餅を贈る習慣は今も続き、季節の挨拶代わりになっています。日本では中華街の店頭や専門店、百貨店の催事で並び、中国茶と一緒に味わう人が多いです。

対象となる食品は、中国の季節菓子全般、特に中秋節に欠かせない焼き菓子です。広東省発祥の広式は重厚で餡が濃厚、北京や北方の京式はナッツを効かせてさっぱりした味わい、江蘇省の蘇式は挽肉を入れた塩気のあるタイプなど、地域色が豊かです。

最近では緑茶味やアイスクリームを入れた新しいバリエーションも増えていますが、基本は伝統的な餡を使ったものです。保存が効くため、贈り物や手土産に適しており、切り分けて少しずつ楽しむのが一般的です。

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