用語名称(日本語、外国語)
紅茶(こうちゃ)
英語:Black tea
意味
紅茶は、ツバキ科の植物であるチャノキの若葉や芽を摘み取り、まず萎凋させて水分を飛ばします。
次に揉捻で形を整え、茶葉に含まれる酵素が空気に触れて酸化反応を起こす完全発酵の工程を経て、最後に乾燥させることで完成します。
この過程で茶葉は赤褐色になり、渋みとコクのある味わい、華やかな香りが生まれます。緑茶のような未発酵茶とは違い、発酵(正確には酸化)によって独特の風味が生まれるのがポイントです。
お菓子作りでは、この香りを活かすために乾燥した茶葉をそのまま使うほか、牛乳やクリームに煮出して液状にしたもの、または細かく粉末にした紅茶パウダーとして取り入れられます。
初心者でも扱いやすいティーバッグタイプは、茶葉が細かいため香りが強く出やすく、家庭でのお菓子作りに便利です。
用語を使う場面・対象となる食品
お菓子作りで紅茶を使う主な場面は、香り付けの工程です。たとえば、紅茶の葉を熱した牛乳に浸して香りを移すインフュージョンを行い、それをクッキーの生地やケーキのスポンジ部分に混ぜ込むと、紅茶の風味が全体に広がります。細かい茶葉を選ぶと香りがしっかり出るため、プロのレシピでもよく採用されます。また、アールグレイのようなベルガモットで香りづけした紅茶を使うと、柑橘系の爽やかさが加わり、甘いお菓子に深みを与えます。こうした使い方は、焼き菓子を中心に広がっています。
対象となる食品は多岐にわたります。バターをたっぷり使ったスコーンやクッキー、フィナンシェでは、紅茶の渋みが油分の重さを中和して口当たりを軽やかにします。シフォンケーキやパウンドケーキ、マフィンなどのふんわりした生地にもよく合い、紅茶のコクが甘さを引き締めます。プリンやカスタードクリームに紅茶の液を加えれば、ミルクティー風のデザートができあがります。
さらに、最近では紅茶の茶葉を練り込んだチョコレートやグラノーラ、ティーケーキなどの新しいお菓子も登場し、紅茶の香りを前面に出した商品が増えています。アフタヌーンティーでは、紅茶そのものがお菓子の相棒として欠かせず、甘い焼き菓子と一緒に楽しむのが定番です。紅茶の持つ酸化による風味が、お菓子の甘さをバランスよく整えてくれるため、さまざまな洋菓子に自然に溶け込みます。
