用語名称(日本語、外国語)

かんば餅(かんばもち)

外国語表記は特に定まっていないが、英語圏では「Kanba mochi」や「dried sweet potato rice cake」として紹介されることがあります。

意味

かんば餅とは、高知県で親しまれている郷土の餅菓子です。主原料は天日干ししたさつまいもで、これを「かんば」と呼ぶ土佐弁に由来します。干し芋を細かくしてもち米を加え、砂糖を混ぜて臼と杵でつくったものです。干し芋の自然な甘みともち米の食感が特徴で、素朴な味わいが魅力です。地域によっては黒砂糖を使ったり、紫いもを加えたバリエーションもあります。

用語を使う場面・対象となる食品

かんば餅という用語は、高知県東部を中心に冬の時期に使われます。さつまいもの収穫が始まる11月頃から、材料がなくなる2月終わり頃までが主な季節です。地元の家庭で手作りされるほか、スーパーや直売所、インターネットを通じて販売されています。対象となる食品は、干し芋を練り込んだ餅そのもので、非常食や保存食としての役割も持っていました。現在は冬の風物詩として、おやつや朝食に親しまれています。

作り方は、干し芋を水に浸して柔らかくし、もち米を蒸したものと一緒に砂糖を加えてつきます。完成したかんば餅は棒状や塊状で売られることが多く、食べる際は薄くスライスしてトースターや七輪で軽く焼くのが一般的です。表面がこんがり香ばしくなり、中はホクホクとした食感になります。焼くだけで干し芋の甘みが引き立ち、追加の砂糖は必要ありません。一部ではバターを添えたり、揚げて「かんばあげ」というお菓子に加工したりします。

高知県東部では特に室戸や田野町周辺で知られ、かんころ餅とは似ていますが、かんば餅の方が歯ごたえがある場合が多いとされます。かんころ餅は長崎県などで見られる干し芋ともち米の組み合わせで、呼び方や細かな製法に地域差があります。かんば餅は高知の冬の定番として、地元の人々が昔から愛してきた一品です。

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