用語名称(日本語、外国語)

クレープ

フランス語:crêpe、英語:crepe

意味

クレープは、小麦粉に卵や牛乳、バター、砂糖を加えて溶いたゆるい生地を、フライパンや鉄板で極薄く伸ばして焼いたパンケーキの一種です。フランス語の「crêpe」は、もともと「ちりめん」や「縮れた布地」という意味で、焼いたときに生地の表面にできる細かなしわや模様が、その織物に似ているところから名付けられました。

元をたどると、フランス北西部のブルターニュ地方で生まれたそば粉の薄焼きパンケーキ「ガレット」が起源です。当時のブルターニュは土地がやせて小麦が育ちにくかったため、そば粉を水で溶いて石の上で焼くのが庶民の主食でした。これがのちに小麦粉に変わり、牛乳や卵、砂糖を加えることで甘いデザート用の生地へと進化しました。生地はとても薄く、焼き上がりの縁が自然に少し縮れるのが特徴で、食感は柔らかくもちっとしたものから、軽くサクッとするものまで焼く時間や火加減で調整できます。

用語を使う場面・対象となる食品

お菓子作りの現場では、クレープという言葉は主に甘いデザートを指すときに使われます。街角のクレープスタンドやカフェで、焼きたての生地に生クリームやカスタードクリームを塗り、いちごやバナナ、チョコレートソースを巻いて片手で食べるスタイルが定番です。日本ではこの手持ちタイプが特に人気で、海外のフランスでは食事用のガレットと区別して甘いクレープをデザートとして楽しむことが多い一方で、日本独自のボリュームたっぷりな具材組み合わせが広がっています。

家庭やパティスリーのキッチンでもよく登場します。基本の生地を何枚か焼いておけば、フルーツを挟んだり、チョコを流したりとアレンジが簡単だからです。また、複数のクレープを重ねて作る「ミルクレープ」では、クリームを薄く塗りながら12枚から20枚ほど積み重ね、断面が美しいケーキに仕上げます。このミルクレープ自体は1980年代後半に東京・西麻布のカフェで生まれた日本発祥のデザートで、クレープの薄さが層を際立たせます。

対象となる食品は、シンプルなプレーンクレープから始まり、具材を巻いたデザートクレープ全般、さらにはクレープを土台にしたケーキ類まで幅広いです。たとえば生地にココアを混ぜたチョコレートクレープや、米粉を使ってアレンジした軽い生地も最近よく見かけますが、基本は小麦粉ベースの薄焼き生地を「クレープ」と呼びます。こうしてクレープは、おやつからパーティーの一品まで、さまざまなスイーツの主役や土台として活躍する用語なのです。

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