用語名称(日本語、外国語)
胡麻(ごま)
Sesame seeds(英語)、学名:Sesamum indicum
意味
胡麻とは、ゴマ科ゴマ属の一年草の種子のことです。原産地はアフリカのサバンナ地帯とされ、紀元前3500年頃にはインドで栽培が始まりました。日本には縄文時代にすでに伝わり、奈良時代には油の製造や菓子への利用が記録されています。
種子の色によって主に3種類に分けられます。黒胡麻は種皮が黒く香りが強く、皮に含まれるアントシアニンや鉄分が特徴です。白胡麻は種皮が薄茶色で油分が多く、すりやすいのが利点です。黄胡麻(金胡麻・茶胡麻)は香ばしさとコクが強く、生産量が少ないため希少価値が高いとされています。
お菓子では、炒って香りを立たせた「いりごま」、すり鉢で細かくした「すりごま」、さらに滑らかにした「練りごま」の形で使われます。炒ることで消化吸収が良くなり、独特の香ばしさとプチプチとした食感が生まれます。油を搾った胡麻油も製菓に使われることがありますが、主役はやはり種子そのものです。
用語を使う場面・対象となる食品
胡麻は和菓子から洋菓子、中華風デザートまで幅広く登場します。香ばしい風味を加えたり、見た目にアクセントを付けたり、食感を楽しくしたりする役割を果たします。
代表的な例が「胡麻団子」です。中国発祥の揚げ菓子で、白玉粉の生地にあんを包み、白胡麻や黒胡麻をたっぷりまぶして揚げます。外側はごまがカリッと香り、内側はもちもちとした食感が楽しめます。日本では点心として親しまれ、手作りレシピでも人気です。
和菓子では、黒胡麻をすりつぶして蜜と合わせた「ごま摺り団子」や、黒胡麻を練り込んだ餅、黒ごま餅などが挙げられます。鹿児島県喜界島の花良治ゴマを使った黒砂糖菓子のように、地元産の胡麻をそのまま固めたものもあります。
洋菓子では、黒胡麻をペースト状にして生地に混ぜ込んだクッキーやパウンドケーキ、黒ごまチーズケーキ、黒ごまプリン、黒ごまラテ風のデザートが定番です。いりごまを表面にまぶして焼き上げる煎餅や、胡麻をたっぷり練り込んだ半月型の焼き菓子もよく見かけます。2026年現在も黒胡麻を使った新商品が続々登場しており、ショコラ胡麻どうふや酒粕と胡麻のクッキーなど、和洋折衷のスイーツで活躍しています。
このように胡麻は、シンプルにトッピングするだけでも存在感があり、すったり練ったりすれば濃厚な風味を加えられます。日常のおやつから贈答用の上生菓子まで、欠かせない存在です。
