用語名称(日本語、外国語)

牛蒡餅(ごぼうもち)

外国語表記としては、主に英語圏で「Gobo Mochi」と記されることがあります。これは平戸の郷土菓子として紹介される際に使われるローマ字表記で、正式な外国語名は存在しません。

意味

牛蒡餅とは、長崎県平戸市に伝わる郷土菓子です。黒砂糖(大島糖)または上白糖と、うるち米の粉を主材料に蒸して練り上げた餅を、細長い棒状に成形し、仕上げに芥子の実をまぶしたものです。
名前に「牛蒡」と入っていますが、実際にごぼうは一切使われていません。黒砂糖を使ったものは茶色がかった細長い形と色合いがごぼうの根に似ていることから、この名前がついたと言われています。
食感はむっちりとして素朴で、くどくない上品な甘さが特徴です。黒砂糖バージョンはコクのある甘み、白砂糖バージョンはあっさりとした味わいになります。近年はヨモギを加えたものなど、店によって少しずつアレンジされた種類も見られますが、基本は変わりません。

用語を使う場面・対象となる食品

この用語は、平戸の伝統的なお土産菓子や贈答菓子を指すときに使われます。地元では正月だけでなく、冠婚葬祭の慶弔行事で配られる定番の菓子として親しまれてきました。
今も平戸を訪れる観光客向けのお土産として、老舗の菓子店で箱入りや個包装のものが並びます。対象となる食品は、まさにこの牛蒡餅そのもので、茶席で切り分けて供される昔ながらのスタイルから、日常のお茶請けまで幅広く親しまれています。
特に1762年創業の牛蒡餅本舗 熊屋をはじめとする平戸の老舗では、昔とほぼ同じ製法を守りながら、土産用に調整したものが作られています。細長い一本一本を5センチほどに切り、芥子の実がぱらりと散った見た目が素朴で、噛むほどに米の風味が広がる点が魅力です。牛蒡餅は、派手さはないけれど長く愛され続ける平戸の味そのものです。ごぼうの名前が付いたユニークな由来も含め、和菓子の歴史を少しだけ感じさせてくれるお菓子といえるでしょう。

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