用語名称(日本語、外国語)
糖蜜(とうみつ)
英語:Molasses(モラセス)
意味
糖蜜とは、サトウキビや甜菜(ビート)を原料に砂糖を製造する過程で生まれる副産物です。
砂糖の結晶を取り除いた後に残る、粘り気のある茶褐色の液体で、ショ糖以外の糖分やミネラル、不純物が含まれています。糖度が40〜60%程度と高く、独特のコクとほのかな苦味、深い風味が特徴です。
英語では「molasses」と呼ばれ、製造回数によってライトモラセス(1回目、比較的マイルド)、ダークモラセス(2回目、コクが強い)、ブラックストラップ(3回目、最も濃厚で栄養価が高い)などに分けられます。
日本では「廃糖蜜」や「黒蜜」と関連づけて呼ばれることもあります。
この液体は単なる廃棄物ではなく、食品として長く活用されてきました。自然な甘みと香りが加わるため、味に奥行きを出したいときに役立ちます。
用語を使う場面・対象となる食品
糖蜜は、主にお菓子作りや菓子類の風味付けに使われます。
代表的な例として、ジンジャーブレッドやクッキー、ブラウニーなどの焼き菓子があります。生地に少量加えるだけで、色合いが濃くなり、香ばしさとコクが増します。
また、キャラメルやトフィーなどの煮詰め菓子、またはバーベキューソース風の甘辛タレにも欠かせません。
イギリスの伝統菓子「トリークルタルト」(糖蜜タルト)では、糖蜜が主役となり、ねっとりとした甘いフィリングを作ります。
日本のお菓子では、黒糖を使った和菓子や、黒蜜シロップの代わりに風味を加える場合に登場します。
ラム酒やビールの醸造、飼料など工業用途も広いですが、製菓では「隠し味」として少量使うのが一般的です。
グラニュー糖だけでは出せない深い味わいを求めるレシピで活躍します。 代替として、黒蜜やメープルシロップを検討する人もいますが、糖蜜特有のビターな後味は他に代えがたい点です。
保存は常温で可能ですが、粘度が高いので計量時は容器を温めると扱いやすくなります。

