用語名称(日本語、外国語)
キッシュ(quiche)
意味
キッシュとは、フランス北東部のアルザス=ロレーヌ地方を発祥とする料理です。パイ生地やタルト生地を型に敷き、そこに卵と生クリーム(または牛乳)を混ぜた液体(アパレイユと呼ばれる)に、ベーコンや野菜、チーズなどの具材を加えてオーブンで焼き上げたものです。塩味が特徴で、甘いお菓子ではなく savory(塩味)のタルトに分類されます。外側はサクサク、中はなめらかでふんわりとした食感が魅力です。
語源はドイツ語の「クーヘン(Kuchen)」で、これは「ケーキ」や「焼き菓子」を意味します。ロレーヌ地方の方言で変化したものがフランス語の「quiche」になったとされています。この地域は歴史的にドイツとフランスの文化が交わった場所で、そんな背景が名前にも表れています。言葉の初出は1605年頃のロレーヌ語で、フランス語では1805年頃に記録されています。
用語を使う場面・対象となる食品
キッシュは主に軽食や前菜、ブランチのメニューとして登場します。カフェやビストロのランチプレートに添えられたり、ホームパーティーで切り分けて出されたりします。温かくても冷めてもおいしく、持ち運びやすいのでピクニックやテイクアウトにも向いています。
対象となる食品は、塩味の焼き菓子やタルトの一種です。お菓子の辞典では甘いタルトやパイと並んで紹介されることがあり、具材次第で野菜中心の軽いものから、ベーコンやチーズをたっぷり使った満足感のあるものまで広がります。代表的なものは「キッシュ・ロレーヌ」で、ベーコン(またはラードン)と卵、生クリームを基本にします。現代ではほうれん草、きのこ、サーモン、ブロッコリーなどさまざまな具材を加えたバリエーションが一般的です。
キッシュを作る際は、パート・ブリゼ(練りパイ生地)がよく使われます。生地を薄く伸ばして型に敷き、具材を並べてアパレイユを流し込み、180℃前後のオーブンで30〜40分ほど焼くのが基本的な手順です。家庭では残り野菜を活用しやすい点も人気の理由です。
この料理はフランスの家庭料理として親しまれつつ、世界中でアレンジされています。例えば日本ではカフェメニューに並ぶことが多く、見た目の華やかさと食べやすさが支持されています。甘いお菓子作りの中で塩味のアイテムを扱う場合、キッシュは「 savory pastry(塩味のペイストリー)」の代表例として参考にされます。
