用語名称(日本語、外国語)

日本語では「ささげ」と読み、マメ科ササゲ属の乾燥豆を指します。

外国語では英語でcowpea(カウピー)、またはblack-eyed pea(ブラックアイドピー)と表記されることが多く、中国語では豇豆(こうとう)と呼ばれます。
なお「紅豆」という漢字は、豆の赤い色合いから来ていて、江戸時代の『農学全書』にその表記が見られます。

意味

ささげはアフリカ中部を原産とする一年草で、中国を経由して日本に伝わり、平安時代にはすでに栽培記録が残っています。茎はつる状に伸び、夏に淡紫色の花を咲かせ、細長いさやの中に種子が入ります。種子は赤褐色や白など品種によって色合いが異なり、お菓子に使うのは主に乾燥させた赤い豆です。

小豆(あずき)と見た目が似ていますが、ささげの皮は厚くてしっかりしており、煮ても形が崩れにくいのが大きな特徴です。この性質から、豆の粒感を残したい料理で重宝されます。一方、小豆は煮ると柔らかく崩れやすいため、滑らかなあんこ作りに向いています。ささげは栄養面でもたんぱく質や食物繊維を豊富に含み、昔から日本各地で親しまれてきました。

用語を使う場面・対象となる食品

お菓子作りでは、和菓子の世界でささげの煮崩れしにくさが活かされます。まず代表的なのがお赤飯です。祝い事や季節の行事で、もち米にささげを混ぜて炊き上げ、豆の赤い色がご飯全体を華やかに染めます。豆がぷっくりと残る食感が、見た目にも食感にもアクセントを与えます。

また、ぜんざいや汁粉にもよく使われます。ささげをじっくり煮込んで砂糖を加えると、ほっくりとした甘さになり、切り餅や白玉を合わせた温かい甘味として楽しめます。粒がしっかり残るので、口当たりに変化が出て、滑らかな小豆ぜんざいとは違う味わいになります。

さらに、ささげを煮て甘く味付けした「あん」を作るケースもあります。例えば最中の皮に挟んだり、シンプルなおやつにしたりする際に用いられ、豆の存在感がしっかり感じられる仕上がりになります。白い品種のささげは甘納豆の原料としても使われ、表面を砂糖でコーティングした昔ながらの菓子に変わります。

このように、ささげは小豆ほど細かく潰さないで使うことが多く、豆本来の形と食感を活かした和菓子に欠かせない存在です。家庭で作る機会も増えていて、煮る時間はかかりますが、失敗しにくい点が魅力の一つです。

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