お菓子の名前(日本語)

ロールケーキ

お菓子の名前(外国語)

英語:Swiss Roll(イギリス)/ Jelly Roll(アメリカ)/ Roll Cake(日本英語) フランス語:Roulé(ルレ)/ Roulade(ルラード) ドイツ語:Biskuitrolle(ビスクイトロレ) スペイン語:Brazo de Gitano(ブラソ・デ・ヒターノ) ポルトガル語:Rocambole(ホカンボーレ) イタリア語:Rotolo(ロートロ)

お菓子の分類

洋菓子/生菓子/スポンジケーキ類

どんなお菓子

ロールケーキとは、薄い長方形に焼き上げたスポンジ生地の上に、生クリームやバタークリーム、カスタードクリーム、ジャム、フルーツなどをのせ、端からくるくると渦巻き状に巻いて仕上げるケーキの一種である。完成時は円柱形をしており、食べる際には適当な厚さに輪切りにして供されるのが一般的だ。断面に現れる美しい渦巻き模様が特徴的で、スポンジとクリームが幾重にも重なる様子は見た目にも楽しく、切り分けるたびにその断面が異なる表情を見せてくれる。

スポンジ生地はプレーンなものに加え、ココア、コーヒー、抹茶、きなこなどを練り込んだバリエーションも豊富で、フィリング(中に巻き込む具材)もホイップクリーム、チョコレートクリーム、フルーツ、ジャムなど実に多様である。外観もシンプルに粉砂糖を振るだけのものから、表面にさらにクリームやチョコレートを塗り、フルーツやナッツで華やかにデコレーションしたものまで幅広い。サイズも1本丸ごとのホールタイプから、1人分にカットされた個食タイプまで、さまざまな形態で販売されている。

日本では洋菓子店はもちろん、コンビニエンスストアやスーパーマーケットでも手軽に購入できるほど広く普及しており、家庭でのおやつから贈り物、パーティーの主役まで、あらゆるシーンで親しまれている国民的スイーツのひとつである。

お菓子の名前の由来

「ロールケーキ」という名称は、生地を「巻く(roll)」という動作に由来する、非常に直接的な呼び名である。ただし、この「ロールケーキ(roll cake)」という表現は、実は和製英語に近い用語であり、英語圏ではあまり通用しない。

イギリスでは「Swiss Roll(スイスロール)」と呼ばれるのが一般的だが、このスイスロールという名前の由来には諸説があり、はっきりとしたことはわかっていない。スイスの料理「ルーラード(Roulade)」がイギリスに伝わったことからスイスの名が冠されたという説や、19世紀のイギリス商人がエキゾチックな印象を与えるために「スイス」という名前を付けたという説がある。興味深いことに、スイスロールはスイス発祥のお菓子ではないとされており、スイス国内ではこの名称は使われていない。スイスのドイツ語圏ではBiskuitroulade(ビスクイトルラーデ)、フランス語圏ではGâteau roulé(ガトー・ルレ)と呼ばれている。

アメリカでは「Jelly Roll(ジェリーロール)」という名称が定着しており、これはジャムを塗って巻いたケーキが原型であったことに由来する。フランスでは「Roulé(ルレ)」や「Roulade(ルラード)」、スペインでは「Brazo de Gitano(ブラソ・デ・ヒターノ=ジプシーの腕)」と呼ばれるなど、世界各地でさまざまな名前を持っている。

日本語の「ロールケーキ」という名称は、おそらく山崎製パンが1950年代に「スイスロール」の名前で製品化したことに始まり、その後「ロールケーキ」という呼称が定着していったものと考えられる。

お菓子の歴史

ロールケーキの歴史は、ヨーロッパにおけるスポンジケーキの発達と深く結びついている。

ロールケーキの直接の原型が登場するのは19世紀のことである。文献上、ジャムを塗って巻いたケーキに関する最も古い記録は、1852年にアメリカのニューヨーク州ユーティカで発行された農業誌「Northern Farmer」に掲載された「To Make Jelly Cake」というレシピだとされている。このレシピには「素早く焼き、熱いうちにジェリー(ジャム)を塗り、注意深く巻いて布で包む。冷めたらテーブル用にスライスする」と記されており、まさに現代のロールケーキ(ジェリーロール)の作り方そのものである。

その後、1856年にはイギリスのバーミンガムで「Swiss Roll(スイスロール)」という名称がパン屋の広告に初めて登場し、1870年代から1890年代にかけてイギリスのレシピ本で「Swiss Roll」の名が広く使われるようになった。アメリカでは「Jelly Roll」という名称が次第に主流となり、現在に至っている。

ロールケーキの発祥地については、中央ヨーロッパ、おそらくオーストリアやスロベニアが有力とされているが、スペインのカスティーリャ地方に古くからある「Brazo de Gitano(ジプシーの腕)」と呼ばれる巻き菓子がその祖であるという説もある。フランスのクリスマスケーキ「ビュッシュ・ド・ノエル(Bûche de Noël)」もロールケーキの一種であり、薪の形に見立ててチョコレートクリームなどでデコレーションされたこの伝統菓子は、フランスの食文化に深く根付いている。

日本におけるロールケーキの歴史は、さらに興味深い。16世紀半ば、南蛮貿易の時代にポルトガルから果汁入りのスポンジケーキを巻いたお菓子の原型が伝来したとされ、これが伊達巻の考案に影響を与えたとも言われている。また、愛媛県(伊予松山藩)では、カステラ生地で餡を巻く「タルト」と呼ばれる郷土菓子が生まれ、これは日本独自のロールケーキ文化の一端を担っている。

近代的なロールケーキが日本で広く普及するきっかけとなったのは、1950年代の山崎製パンの取り組みである。1956年に山崎製パン創業者の飯島藤十郎がイギリスのケーキ会社を視察した際に製品化を着想し、1958年頃から「スイスロール」の名称で製造・販売を開始した。1964年には東京で大量生産ラインが完成し、山崎製パンの全国展開に合わせて日本全国にロールケーキが普及していった。ショートケーキのようにクリームを外側に盛るケーキは流通時に崩れやすいという課題があったが、内側にクリームを巻き込むロールケーキは菓子パンと同様に取り扱いが容易であったことが、広範な流通を可能にした大きな要因であった。

1992年には「パティスリー キハチ」がフルーツをふんだんに巻き込んだ「キハチトライフルロール」を発売し、ロールケーキの高級化・多様化の先駆けとなった。そして2003年、大阪・堂島で「パティスリー モンシェール」(当時は「パティスリー モンシュシュ」)が創業し、たっぷりのクリームをふわりとひと巻きにした「堂島ロール」を世に送り出すと、空前のロールケーキブームが巻き起こった。1日1万本を売り上げるほどの人気を博し、全国各地でご当地ロールケーキや有名パティシエによるオリジナルロールケーキが続々と誕生した。

さらに2009年にはローソンが「プレミアムロールケーキ」を発売し、コンビニスイーツの新たな潮流を生み出した。容器の中にスポンジ生地を立てて円筒形にし、中央にクリームをたっぷり充填するという「巻かないロールケーキ」は、クリームをスプーンですくって食べるという新しいスタイルを提案し、コンビニスイーツブームの火付け役となった。

発祥の地

ロールケーキの正確な発祥地は特定されていないが、19世紀の中央ヨーロッパ(オーストリア、スロベニアなどが有力)とされている。イギリスで「Swiss Roll」の名で広まり、やがてアメリカやアジアなど世界各地に伝播した。日本における近代的なロールケーキの普及は、山崎製パンによる「スイスロール」の全国販売(1958年頃~)が起点であり、2000年代のロールケーキブームの発火点は大阪府大阪市北区堂島(モンシェール「堂島ロール」)である。

有名な商品(メーカー名と商品名と販売価格)

ロールケーキは洋菓子の中でも非常に多くのメーカー・ブランドが手がけており、価格帯や品質もさまざまである。以下に代表的な有名商品を挙げる。(価格は2026年4月現在の参考価格であり、時期や店舗により変動する場合がある。)

パティスリー モンシェール「堂島バニラロール」
2,268円(税込)。2003年創業のモンシェールの看板商品である「堂島ロール」の味を受け継いだ全国配送対応商品。口溶けなめらかなクリームに甘く芳醇なバニラビーンズをしのばせたシンプルな美味しさが魅力。堂島ロールブームの火付け役として知られる。

パティスリー エス コヤマ「小山ロール」 
1,890円~(税込)。兵庫県三田市に本店を構えるパティシエ・小山進氏が手がける人気ロールケーキ。カステラのようにしっとりとしたスポンジ生地に、生クリームとカスタードクリームを合わせた豊かな味わいが特徴。予約が推奨されるほどの人気商品である。

パティスリー キハチ「キハチトライフルロール®」
カット 約720円/約14cm 約2,700円(税込)。1992年の発売以来、ロングセラーを続ける元祖フルーツロールケーキ。苺、バナナ、キウイ、パパイヤ、マンゴーの5種類のフルーツと2種類のクリームをふわふわのスポンジで巻いた贅沢な一品。

ローソン(ウチカフェ)「プレミアムロールケーキ」
214円(税込)。2009年の発売以来、シリーズ累計5億個以上を販売したコンビニスイーツの代名詞。ふんわりした生地と生クリーム100%のクリームが特徴。2025年にリニューアルされ、価格が引き下げられた。

シャトレーゼ「うみたて卵のふんわり厚切りロール」
129円(税込)。契約農場の新鮮な卵を使った本格的な味わいでありながら驚きの低価格を実現した、コストパフォーマンス抜群の人気商品。全国のシャトレーゼ店舗で購入できる。

山崎製パン「スイスロール」
約100~130円程度(店舗により異なる)。日本にロールケーキを広く普及させた歴史的商品。バニラ、チョコ、モカなどのフレーバーがあり、スーパーやコンビニで手軽に入手可能。消費期限は製造から約6日と日持ちが良い。

モンテール「牛乳と卵の手巻きロール」
約400~430円(税込/5個入パック)。スーパーで広く販売されているチルドスイーツの定番ブランド。生クリームや生チョコなどのフレーバーがある。

味や食感などの特徴

ロールケーキの最大の魅力は、ふんわりとしたスポンジ生地となめらかなクリームが口の中で一体となって溶け合う、その絶妙な食感のハーモニーにある。

スポンジ生地はロールケーキ専用に薄く焼かれるため、ショートケーキの土台となるジェノワーズ(共立てスポンジ)と比べて、きめが細かくしなやかであることが求められる。巻いたときにひび割れたり崩れたりしないよう、弾力と柔軟性のバランスが重要であり、この繊細な生地作りこそがロールケーキの技術的な核心である。上質なロールケーキのスポンジは、口に入れた瞬間にふわっとほどけ、卵の豊かな風味やバターの芳香が広がる。

クリームはホイップクリーム(生クリーム)が最も一般的であり、乳脂肪分の高い生クリームを使った上質なものは、口溶けがなめらかで余韻のある味わいを持つ。堂島ロールに代表されるように、クリームの配合にこだわり、クリームそのものを主役に据えた商品も多い。生クリームのほか、カスタードクリームのコクや、バタークリームの濃厚さを生かした商品、チョコレートクリームやフルーツを組み合わせたものなど、クリームのバリエーションは実に豊富である。

味わいの方向性としては、大きく分けて「シンプル系」と「リッチ系」がある。シンプル系はプレーンなスポンジと生クリームの組み合わせを中心に、素材そのものの美味しさで勝負する。リッチ系はフルーツやチョコレート、抹茶、ナッツなどの副素材をふんだんに取り入れ、味の複雑さや見た目の華やかさを追求する。近年はフルーツをロールの端から端まで丸ごと1本巻き込むような贅沢な商品や、生クリームの量を通常の2倍にした「盛りすぎ」タイプの商品なども話題を呼んでいる。

甘さの度合いは商品によってさまざまだが、日本のロールケーキは概して上品で控えめな甘さのものが好まれる傾向にあり、スポンジとクリームのバランスを重視する繊細な味わいが世界的にも高い評価を得ている。

どんな場面やどんな人におすすめ

ロールケーキは、その汎用性の高さから実に幅広い場面で活躍するお菓子である。

日常のおやつとしては、コンビニやスーパーで手軽に購入できるカットタイプやパック商品が最適である。200円前後から購入でき、ティータイムのお供に気軽に楽しめる。子どものおやつにも喜ばれるし、仕事の合間のリフレッシュにもちょうどよいサイズ感だ。

手土産や贈り物としても、ロールケーキは非常に優秀である。1本丸ごとの形態は見栄えがよく、「切り分けて皆で楽しむ」というシェアの文化にもぴったりだ。有名パティスリーのロールケーキは高級感もあり、ホームパーティーや友人宅への訪問時の手土産として喜ばれること間違いない。

誕生日やお祝いの席では、デコレーションされたロールケーキがホールケーキの代わりになる。特にロウソクを立てやすい形状でもあり、ホールケーキほど大げさにしたくないけれど特別感は出したいという場面にぴったりだ。また、クリスマスにはビュッシュ・ド・ノエル(薪の形をしたロールケーキ)が季節感を演出してくれる。

お菓子作り初心者にとって、ロールケーキは挑戦しやすい手作りスイーツでもある。デコレーションケーキに比べてナッペ(クリームを全体に塗る作業)が不要であり、巻くだけで完成するため、比較的取り組みやすい。初めての本格的なケーキ作りとしておすすめしたい。

甘いものが好きだがあっさりした味わいを好む方には生クリーム主体のプレーンなロールケーキを、濃厚な味わいが好みの方にはチョコレートやバタークリーム系のものを、フルーツ好きの方にはたっぷりフルーツを巻き込んだトライフルロール系をすすめるなど、相手の好みに合わせて幅広く選べるのもロールケーキの大きな魅力である。

材料

ロールケーキの基本的な材料は以下の通りである。

まずスポンジ生地の材料としては、卵、グラニュー糖、薄力粉が三大要素である。これにバターや牛乳を加えてしっとりとした食感を出すレシピも多い。ココアパウダーや抹茶パウダー、コーヒーエッセンスなどを加えることで、さまざまなフレーバーの生地を作ることができる。

フィリング(中身)の材料としては、生クリーム(乳脂肪分35~47%程度のものが一般的)とグラニュー糖が基本である。カスタードクリームを使う場合は卵黄、砂糖、薄力粉(またはコーンスターチ)、牛乳、バニラビーンズなどが追加で必要になる。フルーツを巻き込む場合は、苺、バナナ、キウイ、マンゴー、桃、ブルーベリーなどの新鮮な果物を用意する。ジャムやチョコレート、ナッツ類を使う場合もある。

基本的な材料リストをまとめると、卵(全卵)、グラニュー糖、薄力粉、無塩バター(または太白ごま油などの無味の植物油)、牛乳、生クリーム(ホイップ用)、バニラエッセンス(またはバニラビーンズ)、そしてお好みのフルーツやジャムとなる。

レシピ

以下に、家庭で作れる基本的なロールケーキ(プレーン生クリームロール)のレシピを紹介する。使用する天板サイズは27cm×27cm(標準的なロールケーキ用天板)を想定している。

スポンジ生地の材料

卵(Mサイズ)4個、グラニュー糖 80g、薄力粉 70g、無塩バター 20g、牛乳 20ml

クリームの材料

生クリーム(乳脂肪分42%前後) 200ml、グラニュー糖 20g、バニラエッセンス 少々

作り方

  1. まず下準備として、天板にクッキングシートを敷いておく。薄力粉はふるっておく。バターと牛乳は一緒に湯煎で溶かしておく。オーブンは180℃に予熱する。
  2. スポンジ生地の作り方は、まずボウルに卵を割り入れ、グラニュー糖を加える。湯煎にかけながら、ハンドミキサーの高速で白っぽくもったりとするまでしっかりと泡立てる。生地を持ち上げてリボン状に落ち、跡がしばらく消えない状態が目安である。泡立て後、ハンドミキサーを低速にして1~2分ほどゆっくり混ぜ、気泡を均一に整える(キメを整える工程)。
  3. 次に、ふるっておいた薄力粉を2回に分けて加え、ゴムベラで底からすくい上げるようにさっくりと混ぜる。粉が見えなくなったら、溶かしバターと牛乳の混合液をゴムベラに沿わせるようにして加え、ムラなく混ぜ合わせる。このとき、生地の泡を潰さないよう手早く行うことがポイントである。
  4. 生地をクッキングシートを敷いた天板に流し入れ、カードやスケッパーで均一な厚さにならす。180℃に予熱したオーブンで10~12分焼く。焼き上がったら天板から出し、クッキングシートをつけたまま網の上で冷ます。乾燥を防ぐため、上からラップやもう1枚のクッキングシートをかけておくとよい。
  5. クリームは、ボウルに生クリーム、グラニュー糖、バニラエッセンスを入れ、氷水にあてながら八分立てにする。巻き終わりの端にいくほどクリームを薄くすると、巻いたときに美しい仕上がりになる。
  6. 生地が完全に冷めたら、焼き面を上にしてクッキングシートをはがし、新しいシートの上にひっくり返す。手前側(巻き始め)にクリームを厚めに、奥にいくほど薄くなるようにパレットナイフで塗り広げる。巻き始めの1回転を芯にして、シートごと手前から奥へしっかりと巻き上げる。シートで包んだまま冷蔵庫で最低1時間ほど休ませ、形を安定させてから、好みの厚さに切り分けて完成である。

販売温度帯

ロールケーキの販売温度帯は、使用するクリームや素材によって大きく3つに分かれる。

冷蔵(チルド:0~10℃)が最も一般的であり、生クリームを使ったロールケーキの大半はこの温度帯で販売される。洋菓子店やコンビニ、スーパーのチルドコーナーで販売されているものがこれに該当する。

冷凍(フローズン:-18℃以下)は、通販やお取り寄せ商品に多く見られる温度帯である。冷凍状態で配送し、食べる前に冷蔵庫で数時間解凍してから食べるスタイルが主流だ。半解凍状態で食べるとアイスケーキのような食感が楽しめるという売り方をしている商品もある。

常温は、山崎製パンの「スイスロール」に代表される、バタークリームや植物性クリームを使ったタイプに見られる。保存料や品質安定剤の技術により常温流通が可能となっているが、実際には冷蔵保存が推奨される場合も多い。

主な流通形態

ロールケーキの流通形態は実に多様である。洋菓子専門店では、ガラスケースのショーケースに1本丸ごとまたはカットした状態で陳列され、対面販売されるのが一般的だ。高級パティスリーでは予約制を採る店舗もある。

コンビニエンスストアでは、ローソンの「プレミアムロールケーキ」に代表されるように、1個ずつカップに入った個食タイプがチルドケースで販売されている。手軽に1人分を購入できる利便性が魅力だ。

スーパーマーケットでは、モンテールなどのチルドスイーツメーカーの複数個入りパック商品のほか、山崎製パンのスイスロールのように1本丸ごとパックされた商品が並ぶ。製菓メーカーやプライベートブランドの商品も充実している。

通信販売(お取り寄せ)も大きな流通チャネルであり、冷凍便で全国に届けられる。有名パティスリーの商品が自宅にいながら楽しめるほか、地方の名店のご当地ロールケーキを取り寄せる楽しみもある。楽天市場やAmazon、各メーカーの公式オンラインショップなどが主な購入先となっている。

百貨店の地下(デパ地下)も重要な販路であり、パティスリーキハチのトライフルロールやモンシェールの堂島ロールなど、有名ブランドの商品が多数展開されている。

価格帯

ロールケーキの価格帯は非常に幅広く、手ごろなものから高級品まで多様な選択肢がある。

最もリーズナブルな価格帯は100~250円程度で、コンビニの個食カップタイプやシャトレーゼの厚切りロール(129円)、山崎製パンのスイスロール(約100~130円)などが該当する。日常のおやつとして気軽に楽しめる価格帯だ。

中価格帯は1本あたり1,000~2,000円程度で、スーパーのチルドコーナーにあるやや高級なロールケーキや、町のケーキ屋さんの手作りロールケーキが含まれる。

高価格帯は1本あたり2,000~4,000円程度で、有名パティスリーやブランド菓子店の商品が中心となる。堂島バニラロール(2,268円)、小山ロール(1,890円~)、キハチトライフルロール(約2,700円/約14cm)などがこの価格帯に該当する。

さらにプレミアム価格帯として4,000円以上の商品もあり、高級食材を使ったり、デコレーションに凝ったりした特別なロールケーキが見られる。お祝い事や特別なギフト向けの商品が多い。

日持ち

ロールケーキの日持ちは、使用されている素材や保存方法によって大きく異なる。

生クリームを使った一般的なロールケーキの場合、冷蔵保存で当日中~翌日程度が消費の目安である。洋菓子専門店で購入したものは「当日中にお召し上がりください」と記載されている場合がほとんどで、堂島ロールも当日中が推奨されている。購入後はなるべく早く冷蔵庫に入れ、高温多湿を避けることが大切だ。

バタークリームを使ったものや、常温流通対応の工業製品(山崎製パンのスイスロールなど)は比較的日持ちがよく、製造から約6日程度の消費期限が設定されている場合がある。

冷凍保存であれば、家庭用冷凍庫で約1週間~10日程度は品質を保つことができる。通販のお取り寄せ商品は冷凍状態で届くものが多く、冷凍で約2~4週間の賞味期限が設定されていることが一般的である。解凍後は冷蔵保存で当日中(遅くとも翌日まで)に食べきることが推奨される。

手作りの場合も冷蔵保存で1~2日以内が目安であり、フルーツを巻き込んでいる場合はフルーツから水分が出るため、さらに早めに食べきることが望ましい。

アレンジ・バリエーション

ロールケーキは基本構造がシンプルであるがゆえに、アレンジの幅が非常に広いお菓子である。

生地のバリエーション
ココアスポンジ、抹茶スポンジ、コーヒースポンジ、きな粉スポンジ、紅茶スポンジ、黒ごまスポンジなど多彩なフレーバーがある。米粉を使ったグルテンフリーの生地や、チーズを練り込んだ生地、シフォン生地のように軽い食感の生地を使ったものなど、生地そのもののアレンジも進化を続けている。

クリームのバリエーション
基本のホイップクリームに加え、チョコレートクリーム、カスタードクリーム、抹茶クリーム、ピスタチオクリーム、マスカルポーネクリーム、クリームチーズ系のクリーム、フルーツカード(レモンカードなど)を使ったものまで多種多様だ。生クリームとカスタードクリームを合わせた「ディプロマットクリーム」を使うと、コクと軽さのバランスが絶妙な仕上がりになる。

フルーツとの組み合わせ
ロールケーキの定番アレンジであり、苺、バナナ、マンゴー、桃、ブルーベリー、キウイ、ぶどう(シャインマスカット)など、季節のフルーツをふんだんに使ったロールケーキは見た目にも美しい。丸ごとの苺を巻き込んだ断面の可愛らしさが人気を集める「まるごと苺ロール」なども人気がある。

季節のアレンジ
クリスマスに「ビュッシュ・ド・ノエル」として薪の形にデコレーションするのが定番であり、秋にはモンブラン風のロールケーキ(マロンクリームを使ったもの)、夏にはマンゴーや桃のロールケーキ、春には桜の風味を生かした桜ロールケーキなど、四季折々の味わいが楽しめる。

和風アレンジ
日本ならではの展開であり、小豆あんとホイップクリームを合わせた「和風ロールケーキ」、黒蜜ときな粉をかけた「わらびもち風ロールケーキ」、ほうじ茶クリームの「ほうじ茶ロール」など、和素材との融合が人気を博している。愛媛のタルト(カステラ生地で柚子風味の餡を巻いた郷土菓子)も、広義にはロールケーキの和風バリエーションと言える。

構造のアレンジ
ロールケーキを短くカットして縦に並べた「ロールケーキタワー」、ロールケーキの上にデコレーションを施した「デコロール」、アイスクリームを巻き込んだ「アイスロールケーキ」、ローソンのプレミアムロールケーキのような「巻かないロールケーキ」なども存在する。

近年は見た目の美しさを追求した「萌え断」ブームの影響もあり、断面にフルーツが花柄やハート型に配置されたデザインロールケーキも注目を集めている。また、動物や季節のモチーフをデコレーションした「キャラクターロール」「デザインロール」なども、SNS映えするスイーツとして人気が高い。イギリスでは「キャタピラーケーキ」(芋虫型にデコレーションしたロールケーキ)が定番のパーティースイーツとして親しまれており、各国独自のアレンジが楽しまれている。

免責事項

商品紹介等については、公式サイトおよび公開情報を基に作成しております。
記載内容は掲載時時点での参考値です。商品仕様は予告なく変更される場合があります。
購入・ご利用の際は必ず最新のパッケージ表示または公式情報をご確認ください。特に食物アレルギーをお持ちの方は原材料を十分にご確認の上お求めください。
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