用語名称(日本語、外国語)

一銭洋食(いっせんようしょく)

Issen-yōshoku(英語表記の一例)

意味

一銭洋食とは、小麦粉を水で溶いた生地を鉄板で薄く焼き、その上に刻んだ野菜や調味料をのせて折りたたむ、簡素な粉もの料理である。現在では主に関西、特に京都市周辺の伝統的な軽食として知られている。

名称に含まれる「一銭」は、かつて非常に安価に販売されていたことに由来する。明治末期から昭和初期にかけて、子どもでも買える駄菓子感覚の食べ物として広まり、屋台などで提供されていた。「洋食」という言葉は、西洋料理そのものではなく、小麦粉を使った当時の新しい食文化を指す呼称として使われている。

見た目や調理法はお好み焼きに似ているが、一銭洋食はより薄く、具材もシンプルである点が特徴である。具材には青ねぎ、キャベツ、干しエビ、紅しょうがなどが使われ、仕上げにソースを塗ることが多い。卵を使わない、または少量にとどめる場合もあり、全体として軽い食感に仕上がる。

用語を使う場面・対象となる食品

一銭洋食という用語は、主に以下のような場面で用いられる。

・関西地方の郷土的な粉もの料理を説明する際
・お好み焼きの原型やルーツを紹介する文脈
・屋台文化や駄菓子的軽食の歴史を語る場面
・現代では観光地や専門店で提供される伝統メニューの名称

また、現在も京都市には「一銭洋食」を看板に掲げる店舗が存在し、昔ながらの製法を再現した料理として提供されている。こうした店舗では、観光客向けに日本の食文化の一端として紹介されることも多い。

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