目次
用語名称(日本語、外国語)
玉襷(たまだすき)
英語:Tamadasuki
意味
玉襷とは、紅白の生地を縄状にねじり合わせて作った和菓子の形状や銘を指します。
「玉」は美しいものを表す美称で、「襷(たすき)」は着物などの袖を後ろで交叉させて固定する紐や帯のことを意味します。このねじり合わせた形が、きりっと締まった美しい襷に見立てられているところから名付けられました。
主に葛(くず)を使った外良生地(そとよし生地、または求肥に近い弾力のある生地)を紅と白に分け、縄のようにより合わせて固めたものです。
見た目は細長い粽(ちまき)のような形で、表面にねじり模様がはっきり浮かび、涼しげで上品な印象を与えます。
食感は葛特有のつるんとした弾力があり、口当たりが軽やかです。
用語を使う場面・対象となる食品
この用語は主に虎屋(とらや)の季節限定生菓子で使われます。
例えば、端午の節句向けや夏向きの粽として登場します。
紅白の色合いはお祝い事や厄除けの願いを込めた意味合いもあり、宮中や茶席でも古くから親しまれてきた歴史があります。文政6年(1823年)には光格上皇から「玉たすき」の銘を賜ったという記録も残っています。
対象となる食品は葛菓子の一種で、特に「水仙玉襷」や「錦粽(外良製 玉襷)」といった銘柄です。生地をねじり合わせる技法が特徴的で、他の和菓子ではあまり見られない独特の形状です。
販売は期間限定が多く、京都一条店や赤坂店などで扱われることが一般的です。
食べるときは冷やして提供され、夏の風物詩として楽しむのが定番です。
虎屋以外の店でも似たねじり模様の菓子に「玉襷」の意匠を取り入れる例はありますが、伝統的な用法としては虎屋の粽類が代表的です。
この技法は、見た目の美しさだけでなく、生地の食感を均一に保つ工夫としても機能しています。

