用語名称(日本語、外国語)

ココナッツミルク

英語:coconut milk

意味

ココナッツミルクとは、成熟したココナッツの固形胚乳(白い果肉部分)をすりおろしたものを熱湯と混ぜ、布で絞って得られる乳白色の液体です。ココナッツの油分が乳化して白く濁り、独特の甘みと豊かな香りが特徴になります。植物性ミルクの一種で、牛乳のような動物性成分は一切含まれておらず、乳糖も入っていません。

この液体は、脂肪分によって濃度が異なります。最初に絞ったものは脂肪が多くて濃厚な「ココナッツクリーム」になり、続けて水を加えて絞ると「ココナッツミルク」になります。市販品は主に缶詰で販売され、開封すると上部に固形のクリーム層が分離しやすいため、使用前にしっかり振って混ぜるのが一般的です。

なお、よく混同されやすい「ココナッツウォーター」とは全く別物です。ココナッツウォーターは若いココナッツの内部に自然に溜まる透明な液体で、果肉から作るココナッツミルクとは製造過程も風味も異なります。また、甘く加工された「クリーム・オブ・ココナッツ」(cream of coconut)はデザート向けの別商品で、置き換えはできません。

用語を使う場面・対象となる食品

お菓子作りでは、乳製品を使わずにクリーミーな口当たりと南国らしい風味を加えたいときに欠かせない材料です。特に東南アジアやハワイ、フィリピンなどの熱帯地域由来のデザートで頻繁に登場します。

代表的な例として、タイのマンゴースティッキーライスでは、ココナッツミルクを煮詰めて甘くしたソースをかけて仕上げます。ベトナムのチェーという甘いデザートでは、タピオカや豆、果物を組み合わせたプディングに薄味のココナッツミルクをかけ、全体をまろやかにまとめます。また、ハワイのハウピアはココナッツミルクをベースにした固めのプディングで、シンプルながら濃厚な味わいが楽しめます。

日本のお菓子シーンでも活用の幅が広がっています。プリンやアイスクリームのベースに使うと、滑らかな食感とココナッツの香りが加わり、乳製品アレルギー対応やビーガン仕様のスイーツにぴったりです。ケーキ生地やクッキーの液体部分を置き換えたり、ゼリーやパンケーキの生地に取り入れたりするレシピも増えています。缶詰の常温保存が利く点も、家庭や製菓現場で重宝される理由の一つです。

最近は健康志向の高まりから、こうした植物性素材を使ったお菓子が注目され、ココナッツミルクはその代表格として親しまれています。

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