お菓子の名前(日本語)

中華風クッキー/杏仁酥(あんにんす・あんにんすう)

お菓子の名前(外国語)

中国語(普通話):杏仁酥(Xìngrén sū/シンレンスー) 中国語(広東語):杏仁酥(Hang yan sou/ハンヤンソウ) 英語:Chinese Almond Cookie

お菓子の分類

中華菓子(中国伝統焼き菓子)/焼き菓子/クッキー・ショートブレッド類

どんなお菓子

中華風クッキー、正式名称「杏仁酥(あんにんす)」は、中国に古くから伝わる伝統的な焼き菓子である。丸く平たい形状の生地の中央に大粒のアーモンドを一粒飾り、オーブンでこんがりと焼き上げた素朴な味わいのクッキーだ。最大の特徴は、西洋のクッキーがバターを主たる油脂として用いるのに対し、杏仁酥ではラード(豚脂)を使用する点にある。ラードを使うことで、「サクッ」と軽く崩れ、口の中で「ホロホロ」とほどけるような独特の食感が生まれる。この食感こそが、杏仁酥が西洋のクッキーとは一線を画す大きな理由である。

その名に含まれる「酥(スー)」という漢字は、中国語で「サクッとした」「もろい」といった食感を表す言葉であり、まさに杏仁酥の食感そのものを端的に表現している。アーモンドプードル(アーモンドパウダー)を生地に練り込み、表面にはまるく焼き上がった金色のクッキーの真ん中にアーモンドの粒が鎮座する姿は、中国では金貨や銅銭に見立てられ、富と繁栄の象徴として縁起の良いお菓子とされてきた。

日本では横浜中華街や神戸南京町、長崎新地中華街といった中華街を中心に広く販売されており、中華街の定番お土産のひとつとして長年にわたり親しまれている。アーモンドの芳醇な香りと甘すぎない素朴な味わいは、中国茶はもちろんのこと、日本茶やコーヒー、紅茶など幅広い飲み物との相性が良く、万人に好まれる味わいである。

お菓子の名前の由来

「杏仁酥」という名前は、三つの漢字から構成されている。「杏仁(あんにん/シンレン)」は、もともと杏(アンズ)の種の中にある仁(核)のことを指す。杏仁は中国では古来より漢方薬としても用いられてきた食材であり、その風味はアーモンドに通じるものがある。実際にアーモンドと杏仁は植物学的にも近縁の関係にあり、現代の杏仁酥ではアーモンドを使用するのが一般的となっている。一説には、もともとは杏の種の仁をトッピングに用いていたことから「杏仁」の名がついたとされ、時代が下るにつれアーモンドに置き換わっていったという。

「酥(スー)」は、サクサクとした軽い食感を意味する中国語である。パイやショートブレッドのような、口に入れるともろく崩れる質感を持つ菓子全般に用いられる言葉で、中国菓子の一大カテゴリを形成している。たとえば、胡桃を使った「核桃酥(フータオスー)」、ココナッツを使った「椰子酥(イエズースー)」など、「酥」の字がつく中華菓子は数多く存在する。

つまり「杏仁酥」とは、「杏仁(アーモンド)の風味をもつ、サクサクとした焼き菓子」という意味であり、その名前は味わいと食感の両方を的確に言い表したものなのである。

日本語では「中華風アーモンドクッキー」「中華クッキー」などとも呼ばれ、英語圏では “Chinese Almond Cookie” として広く知られている。

お菓子の歴史

杏仁酥の歴史を語るうえで欠かせないのが、その原型とされる「核桃酥(フータオスー)」、すなわち中国式クルミクッキーの存在である。核桃酥は、広東語では「合桃酥(ハップトースー/Hup Toh Soh)」と呼ばれ、16世紀の明王朝時代に誕生したとされる。

さらにその起源を遡ると、唐の時代(618年〜907年)にまで行き着くという伝説がある。中国・江西省の景徳鎮周辺の県から陶磁器づくりに従事するためにやって来た農民が、持参した小麦粉を窯の表面で直接焼き、咳止めのために常食していたクルミを砕いて加えたのが始まりだという。この素朴な焼き菓子は、他の陶工たちの間にも広まり、やがて陶磁器の運搬とともに各地へ伝播していった。唐の天宝年間(742年〜756年)には製法が成熟し、宮廷にも献上されるようになり「宮廷桃酥」と称されるまでになったと伝えられている。

明の時代には、この核桃酥のレシピが宮廷から民間へと広がり、中国全土で愛される国民的な菓子へと成長した。やがてクルミの代わりにアーモンドを用いたバリエーションが生まれ、これが「杏仁酥」として独立した一品となっていったのである。

19世紀に入ると、中国南部、特に広東省出身の移民たちが多数アメリカに渡った。彼らはアメリカの地で中華料理店を開き、食後のデザートとしてアーモンドクッキーを提供するようになった。これが “Chinese Almond Cookie” としてアメリカ全土に広まり、やがて中華料理店の定番デザートとして定着していく。アメリカにおいては4月9日が「National Chinese Almond Cookie Day(全米中華アーモンドクッキーの日)」に制定されるほど、親しまれた存在となっている。

一方、マカオや香港では、杏仁酥に近い「杏仁餅(ハンヤンベン)」と呼ばれるお菓子が名物となっている。こちらは緑豆粉やアーモンド粉を主原料とし、落雁(らくがん)のような口どけが特徴で、杏仁酥とはまた異なる風合いを持つ。マカオの杏仁餅の起源は、広東省中山市にあるとされ、100年以上の歴史を持つ「晃記餅家」などの老舗が今なお手作りの伝統を守り続けている。

日本においては、横浜中華街の歴史とともに杏仁酥が根づいた。明治時代から続く老舗の中華料理店や菓子店が独自のレシピで杏仁酥を作り続けており、横浜中華街の土産物の定番として不動の地位を築いている。

なお、中国の伝統菓子「桃酥(タオスー)」は、琉球王国時代に中国から沖縄へ伝わり、沖縄の伝統菓子「ちんすこう」の原型のひとつになったとも言われている。ラードと小麦粉と砂糖を主原料とするサクサクとした焼き菓子という共通点は、杏仁酥とちんすこうの間に確かな親縁関係があることを示唆している。

発祥の地

杏仁酥の直接の発祥地を特定することは難しいが、原型である核桃酥(クルミクッキー)は中国・江西省の景徳鎮周辺が発祥の地とされている。その後、中国の北方地域(北京、山東省、天津など)を中心に広まり、やがて南方の広東省にも伝わった。

アーモンドを用いた「杏仁酥」としての形が確立したのは、中国南部および東南部とされ、特に広東省の食文化の中で洗練されていった。19世紀には広東省からの移民を通じてアメリカに伝わり、グローバルなお菓子へと発展した。

日本国内では、横浜中華街(神奈川県横浜市)が杏仁酥の最も代表的な拠点であり、明治時代から続く老舗店が伝統を守り続けている。そのほか、神戸南京町(兵庫県神戸市)や長崎新地中華街(長崎県長崎市)でも販売されている。

有名な商品(メーカー名と商品名と販売価格)

杏仁酥は、日本国内では主に横浜中華街を中心とした中華料理店・中華菓子専門店から販売されている。以下に代表的な商品を紹介する(価格は2025年時点のオンラインショップ掲載価格を参考としている。最新の価格は各店舗にて確認のこと)。

萬珍樓(まんちんろう)
明治25年(1892年)創業の横浜中華街を代表する老舗中華料理店である。「杏仁酥 6個入」は税込1,200円で販売されている。小麦粉、アーモンドプードル、砂糖、ラード、卵、アーモンドを原材料とし、低温でじっくりと焼き上げることで生まれるサクサクとした食感と、ふっくらした厚焼きの満足感が特徴だ。賞味期限は製造日を含め60日間。

重慶飯店(じゅけいはんてん)
横浜中華街の名門として知られる。「杏仁酥 詰合せ 12枚入」は税込1,944円で展開している。こちらはメレンゲのような軽い食感が特徴とされ、サクサクのアーモンドクッキーとして中華菓子の定番の地位を確立している。第53回全国推奨観光土産品審査会において合格の評価を受けた実力派の商品でもある。賞味期限は製造日より75日間。

横浜大飯店(よこはまだいはんてん)
1962年創業で善隣門の角に建つ人気店だ。「杏仁酥 6枚入り」は税込680円とお手頃な価格で、大粒のアーモンドをのせた香ばしい仕上がりが好評である。横浜中華街の食べ歩き・土産文化を支える存在として親しまれている。

株式会社和昌(わしょう)
月餅と杏仁酥を50年以上にわたり作り続けている中華菓子の専門メーカーである。「杏仁酥 26g(1枚)」を業務用から個人向けまで幅広く展開している。直径約80mm、厚さ約10mmのサイズで、賞味期限は出荷日起算で180日と長めの設定が特徴。中華料理店やホテルへの卸売りも行っている。

リムテー
横浜中華街に拠点を置く中華食材・菓子の販売店で、「杏仁クッキー 60枚入り(スチール缶入り)」を税込5,900円で販売している。個包装で大容量のため、職場での配り菓子やイベント用としても重宝されている。

味や食感などの特徴

杏仁酥の最大の魅力は、何といってもその独特の食感にある。ラードを用いることで実現される「サクッ」「ホロホロ」とした崩れるような歯触りは、バターベースの西洋クッキーとも、和菓子の落雁とも異なる、中華菓子ならではのものだ。噛んだ瞬間に軽快な音とともに歯が生地に入り、そのまま口の中でほどけるように溶けていく。この感覚は一度味わうとやみつきになるものであり、「酥」の名に恥じない見事な食感である。

味わいは、素朴で控えめな甘さが基調となる。西洋のクッキーに比べると甘さは穏やかで、アーモンドの香ばしい風味が前面に出てくる。生地に練り込まれたアーモンドプードルが焼成によって芳醇な香りを放ち、中央にのせられた大粒のアーモンドがカリッとしたアクセントを加える。卵黄を表面に塗って焼き上げることで生まれる艶やかな黄金色の焼き色は、見た目にも食欲をそそる。

ラードを使用しているため、口に含むとどこか懐かしい、温かみのある風味が広がるのも特徴である。この風味は沖縄のちんすこうにも通じるものがあり、東アジアの伝統菓子に共通する深みのある味わいといえるだろう。近年ではバターやショートニングで代用するレシピも見られるが、本格的な杏仁酥の味わいを追求するならラードの使用が推奨されている。

どんな場面やどんな人におすすめ

杏仁酥は、その汎用性の高さから実に多様な場面で活躍するお菓子である。

まず、旅行のお土産として最適だ。横浜中華街や神戸南京町を訪れた際のお土産として、月餅と並んで最も人気のある中華菓子のひとつである。個包装の商品も多く、常温で持ち運べるため、帰省土産や手土産としても扱いやすい。箱入りの詰め合わせを選べば、改まった贈答品としても見栄えがする。

日常のティータイムのお供としても優れている。中国茶(ジャスミン茶、白茶、烏龍茶など)との相性は言うまでもなく、紅茶やコーヒー、日本茶にもよく合う。甘さが控えめなので、甘いものが得意でない方にも受け入れられやすい。年配の方にも好まれる素朴な味わいである。

中国の旧正月(春節)や中秋節などの祝い事の席にもふさわしい。杏仁酥は金貨に見立てられる丸い形から、富と繁栄を象徴する縁起物とされてきた。そのため、お祝いの贈り物としても喜ばれる。

お菓子作りに興味がある方にもおすすめしたい。材料が比較的シンプルで、型抜きの必要もなく、手で丸めて平たくするだけで成形できるため、製菓初心者でも挑戦しやすい。お子さまとの手作りおやつとしても楽しめるだろう。

職場やイベントでの配り菓子としても活躍する。個包装の大容量パックを利用すれば、多くの人に手軽に配ることができる。異国情緒あふれる見た目は話題性もあり、喜ばれること請け合いである。

材料

杏仁酥の基本的な材料は、以下の通りである。西洋のクッキーに比べると材料の種類が少なく、シンプルな構成が特徴だ。

主要な材料として、まず薄力粉が生地の骨格を形成する。100g〜120g程度を使用し、ふるいにかけてきめ細かくしておくのが基本である。アーモンドプードル(アーモンドパウダー)は20g〜30g程度を加え、生地にアーモンドの風味とコクを付与する。これが杏仁酥の「杏仁」たる所以である。砂糖はグラニュー糖またはきび砂糖を60g〜70g程度使用する。きび砂糖を使えばコクのある甘みになり、グラニュー糖を使えばすっきりとした甘さに仕上がる。油脂にはラードを50g程度使用する。ラードは杏仁酥のサクホロ食感を生み出す最も重要な材料であり、バターやショートニングで代用することも可能だが、風味は異なるものになる。卵は1個の半量程度を生地に混ぜ込み、残りの半量は表面のつや出しに使用する。膨張剤として重曹(ベーキングソーダ)を小さじ2分の1程度、またはベーキングパウダーを少量加えることで、焼き上がりがふっくらとした厚みのある仕上がりになる。トッピング用のアーモンド(皮つき)は、丸ごとの粒を各クッキーの中央に一粒ずつ飾る。これが杏仁酥の象徴的な見た目を作り出す。

お好みでアーモンドエッセンスを1〜2滴加えると、アーモンドの香りがさらに引き立つ。

レシピ

ここでは、家庭で手軽に作れる基本的な杏仁酥のレシピを紹介する。特別な道具や型は不要で、約15枚分のクッキーが焼き上がる。

材料

薄力粉120g、アーモンドプードル30g、グラニュー糖70g、ラード50g(なければバターで代用可)、溶き卵2分の1個分(残りの半量はつや出し用にとっておく)、重曹小さじ2分の1、トッピング用のアーモンド(皮つき)15粒を用意しよう。オーブンは180℃に予熱しておく。

作り方

  1. ボウルにラードとグラニュー糖を入れ、泡立て器でよくすり混ぜる。ラードが室温で柔らかくなっている状態から始めるとスムーズだ。空気を含んでふんわりと白っぽくなるまで混ぜ続ける。次に溶き卵の半量を少しずつ加え、その都度よくすり混ぜて乳化させる。
  2. 薄力粉、アーモンドプードル、重曹を合わせてふるい入れ、ゴムベラでさっくりと切るように混ぜ合わせる。ここで練りすぎるとグルテンが形成されて硬い仕上がりになるため、粉気がなくなる程度にとどめる。生地がまとまったら、ラップで包んで冷蔵庫で30分から1時間ほど休ませる。冷やすことで成形しやすくなる。
  3. 生地を15等分し、それぞれを手のひらで直径約4cmの球に丸める。次に手のひらで軽くつぶして平らな円形に整える。厚みは1cm程度を目安にする。クッキングシートを敷いた天板の上に間隔をあけて並べ、表面にとっておいた溶き卵をハケで薄く塗る。これが焼き上がりの美しいつやを生む。最後に、各クッキーの中央にアーモンドを一粒ずつ軽く押し込んで飾る。
  4. 180℃に予熱したオーブンで約20分焼く。表面がきつね色に色づき、美しい黄金色になったら焼き上がりだ。オーブンから出した直後は柔らかいが、冷めるとサクサクの食感に変化する。天板の上で粗熱をとってから、ケーキクーラーなどに移して完全に冷ます。1枚あたり約100〜120kcalが目安である。

販売温度帯

杏仁酥は常温販売が基本である。焼き菓子であり、水分含有量が少ないため、常温での保存・流通に適している。直射日光を避け、涼しい場所に保管すれば品質を長期間維持できる。冷蔵・冷凍で販売されることはほぼなく、中華街の店頭でもお土産用に常温の棚に陳列されている。一部のオンラインショップでは、夏季に「冷蔵便」での配送を選択できる場合もあるが、これは輸送中の品質保持を目的としたものであり、商品自体は常温保存が推奨されている。

主な流通形態

杏仁酥の主な流通形態は、以下のように多岐にわたる。

中華街の実店舗での対面販売が最も伝統的な流通形態である。横浜中華街、神戸南京町、長崎新地中華街などの中華料理店や中華菓子専門店の店頭で、ばら売りまたは箱入りで販売されている。

オンラインショップでの通信販売も年々拡大しており、各老舗店の公式オンラインストアのほか、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどの大手ECモールでも取り扱いがある。個包装タイプから大容量の缶入りタイプまで、用途に応じた商品選びが可能である。

百貨店の銘菓コーナーや催事での販売も見られる。横浜中華街フェアや中華物産展などの催事では、普段は中華街に行かないと手に入らない商品が購入できる機会となっている。

業務用としては、中華料理店やホテルのレストラン向けに卸売りされるケースもある。和昌のような専門メーカーが、業務用仕様の商品を提供している。

価格帯

杏仁酥の価格帯は、品質や販売元、容量によって幅がある。個包装の単品であれば1枚あたり100円〜200円程度が一般的な相場である。横浜大飯店の6枚入りが680円(1枚あたり約113円)、萬珍樓の6個入りが1,200円(1個あたり200円)、重慶飯店の12枚入りが1,944円(1枚あたり162円)という価格帯が代表的である。

大容量の業務用・お配り用パックでは、リムテーの60枚入り缶が5,900円(1枚あたり約98円)など、まとめ買いによる割安な選択肢もある。贈答用の高級感のある箱入り商品では、缶入りのデザイン性の高い包装のものが2,000円〜3,000円程度で販売されている。

全体的に見ると、1枚あたり100円〜200円程度が中心的な価格帯であり、中華菓子としては比較的手頃な部類に入る。同じ中華菓子の月餅と比べると、やや廉価な価格設定となっていることが多い。

日持ち

杏仁酥は焼き菓子であり、水分含有量が低いため、比較的日持ちが良いお菓子である。ただし、メーカーや製法によって賞味期限には幅がある。

萬珍樓の杏仁酥は製造日を含めて60日間、重慶飯店は製造日より75日間、和昌は出荷日起算で180日間と、店舗によって設定が大きく異なる。これは、使用する油脂の種類や量、添加物の有無、包装方法などの違いによるものと考えられる。おおむね、2か月〜6か月程度が一般的な賞味期限の範囲である。

保存のポイントとしては、直射日光を避け、涼しく乾燥した場所に置くことが基本である。ラードを使用しているため、高温多湿の環境では油脂が酸化しやすくなる。開封後はなるべく早めに食べきることが望ましいが、密閉容器に入れて保管すれば数日間は食感を維持できる。焼きたてのサクサク感が落ちてきた場合は、トースターやオーブンで軽く温めると、焼き立てに近い食感を取り戻すことができる。

アレンジ・バリエーション

杏仁酥は、基本のレシピをベースにさまざまなアレンジが楽しめるお菓子でもある。伝統的なものから現代的な創作まで、多彩なバリエーションが存在する。

ナッツの変更
トッピングのアーモンドをクルミに替えれば「核桃酥(フータオスー)」に近い味わいになり、カシューナッツやピーカンナッツ、マカダミアナッツなどを使えばまた異なる風味が楽しめる。松の実をのせれば中華料理らしい上品な仕上がりになる。

生地へのフレーバー追加
アーモンドの代わりにトッピングとして白ごまや黒ごまを表面にまぶして焼く方法は、中国でも広く行われている伝統的なバリエーションである。ごまの香ばしさがプラスされ、また違った趣を生む。抹茶パウダーを生地に混ぜ込めば、和と中華が融合した抹茶杏仁酥になる。ココアパウダーを加えたチョコレート風味、すりおろした生姜を加えたジンジャー風味なども、家庭での手作りならではの楽しみ方である。

形状のアレンジ
伝統的な丸い平たい形だけでなく、花型やハート型に成形することも可能だ。ただし、杏仁酥は生地がもろいため、あまり複雑な型抜きには向かない。シンプルな形状のまま楽しむのが杏仁酥らしさを保つ秘訣である。

油脂の変更
ラードの代わりにバターを使えば洋風に近づき、ショートニングを使えばよりニュートラルな味わいになる。ココナッツオイルを使えば、南国風の爽やかな風味が加わる。ただし、前述の通り、伝統的な杏仁酥の「ホロホロ」とした独特の食感を最もよく再現できるのはラードである。

マカオ風の「杏仁餅」にアレンジ
緑豆粉をベースにし、アーモンドパウダーを加えて型で押し固め、低温で焼き上げると、落雁のようなホロホロの食感が楽しめる。こちらは焼き菓子というよりは押し菓子に近い仕上がりで、杏仁酥とはまた異なるジャンルの美味しさがある。

さらに、大珍楼では「冰花酥(ざらめクッキー)」や「椰子酥(ココナッツクッキー)」といった、同じ「酥」のカテゴリに属する姉妹品を展開しており、中華風クッキーの多彩な世界を垣間見ることができる。

現代では、杏仁酥をアイスクリームのトッピングとして砕いて使ったり、パフェやタルトの土台にアレンジしたりする使い方も提案されている。中華風のティラミスの層に砕いた杏仁酥を忍ばせるといった創作デザートも、洗練された中華レストランで見かけるようになってきた。

免責事項

商品紹介等については、公式サイトおよび公開情報を基に作成しております。
記載内容は掲載時時点での参考値です。商品仕様は予告なく変更される場合があります。
購入・ご利用の際は必ず最新のパッケージ表示または公式情報をご確認ください。特に食物アレルギーをお持ちの方は原材料を十分にご確認の上お求めください。
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