用語名称(日本語、外国語)
西洋梨(せいようなし)、洋梨(ようなし)
英語:European pear、Common pear
学名:Pyrus communis
意味
西洋梨はバラ科ナシ属の果実で、ヨーロッパ原産の植物とその果物を指します。
日本では和梨(日本ナシ)と区別してこの呼び名が一般的です。
果実はやや縦長で下部が膨らんだひょうたん形や瓶形が多く、皮は収穫時は緑色が中心ですが、追熟すると黄色く変わる品種が目立ちます。
果肉の特徴は、熟すとねっとりとした滑らかな食感で、芳醇な香りと濃厚な甘みが広がることです。和梨のようなシャリシャリした歯触りとは異なり、とろけるような口当たりが魅力です。
収穫直後は硬く甘みも控えめですが、追熟によりデンプンが糖に変わり、柔らかくジューシーになります。この追熟は西洋梨の大きなポイントで、冷蔵庫で10℃前後に保てば熟成を遅らせて調整可能です。
日本で主に栽培される品種としてラ・フランスが代表的で、国内生産の半数以上を占めます。
他にル・レクチェ、バラード、メロウリッチなどがあり、世界全体では数千品種が存在します。
山形県や新潟県などが産地として知られています。
用語を使う場面・対象となる食品
お菓子作りでは西洋梨の柔らかい食感と香りを活かしたレシピに欠かせません。
生で使う場合は追熟させたものを薄切りにしてタルトやケーキのトッピングに。加熱調理では形が崩れにくい品種を選べば、コンポートやポーチドペア(ワイン煮)として楽しめます。
具体例として、フランス菓子の定番「ポワール・ベレ・オ・ヴァン」(ワイン煮梨)や、梨のタルト、クラフティ、ゼリー、アイスクリームの具材などに使われます。
加熱しても風味が飛びにくく、ナッツやチョコレート、チーズとも相性が良いため、秋冬のスイーツに深みを与えます。ジャムやペーストに加工してパイやマフィンのフィリングにも適しています。
お菓子以外では生食やサラダ、肉料理の付け合わせにも使われますが、製菓では特に追熟後の芳香がデザートのアクセントになる点が重視されます。

