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用語名称(日本語、外国語)
宗及餅(そうきゅうもち)、宗休餅
英語:Sogyu Mochi
意味
宗及餅は、江戸時代以前の和菓子文献に登場する蒸し餅の一種です。安土桃山時代の茶人・津田宗及(つだ そうぎゅう)の名にちなんで名付けられたと伝えられています。
主な材料はうるち米の粉(七分)と餅米の粉(三分)を合わせ、味噌を溶いた「なまたれ」でこね、白砂糖を加えて蒸したものです。仕上げにくるみや山芋を加える場合が多く、適度な甘さと歯応えのある食感が特徴です。求肥(ぎゅうひ)のような柔らかい餅とは異なり、うるち米粉を多く使うことでややしっかりした口当たりになります。
この餅は、茶の湯文化が花開いた時代に生まれたもので、茶席の軽い菓子として親しまれました。
現代の和菓子に直接つながる定番品というより、歴史資料に残る古風な菓子として知られています。
用語を使う場面・対象となる食品
宗及餅という名称は、主に和菓子の歴史や古典料理書を扱う場面で登場します。例えば、江戸時代の料理書『合類日用料理抄』などに「宗及餅」としてレシピが記され、現代でも歴史小説(畠中恵のしゃばけシリーズなど)の中で茶席や日常の甘味として描かれることがあります。
対象となる食品は、蒸し餅類や茶席菓子です。材料のバランスから、干菓子や饅頭に近い位置づけで、茶道の薄茶に合わせる軽やかな一品として用いられます。
現代では再現レシピとして家庭や和菓子店で作られる機会は少ないですが、歴史的な和菓子を学ぶ際の参考例として取り上げられます。
宗及餅は、天下三宗匠の一人である津田宗及の名前を冠したことで、堺の豪商文化や茶の湯の文脈を伝える存在です。
シンプルな材料で作れるため、興味がある方は古典レシピを基に試作してみるのも一興でしょう。
うるち米粉を多めに使う点が、現代の白玉や求肥とは異なる味わいを生み出しています。

