用語名称(日本語、外国語)
浮き粉(うきこ)
英語:wheat starch
意味
浮き粉とは、小麦粉からグルテン(たんぱく質)をほぼ完全に取り除き、デンプンだけを抽出・乾燥させた粉のことを指す。主成分は小麦由来のデンプンであり、一般的な小麦粉と異なり粘りや弾力をほとんど持たないのが特徴である。
製造工程では、小麦粉を水で洗い、グルテンを分離した後に残るデンプンを沈殿させて乾燥させる。このため、見た目は白くきめ細かく、口当たりが軽く仕上がる。
加熱すると透明感が出て、やわらかくなめらかな食感になる点が大きな特徴である。冷めても比較的硬くなりにくく、軽い歯切れの良さを保つ。
なお、同じ「デンプン粉」である片栗粉(じゃがいも由来)やコーンスターチ(とうもろこし由来)とは原料が異なり、仕上がりの質感にも違いがある。浮き粉はより繊細で、軽くほどけるような食感に仕上がる。
用語を使う場面・対象となる食品
浮き粉は、透明感や軽やかな口当たりを求める菓子や料理で使われる。主に以下のような場面で用いられる。
・和菓子
外郎(ういろう)や葛風の菓子などで使用されることがある。もちもちとしながらも歯切れのよい食感を出す目的で配合される。
・中華菓子・点心
水晶餃子(ハーガウ)や腸粉など、半透明の皮を作る際に使われる。浮き粉を使うことで、加熱後に透き通るような仕上がりになる。
・蒸し菓子
蒸しパンや軽い蒸し菓子の一部で、小麦粉の一部を置き換えて使うことがある。これにより、ふんわりと軽く、口溶けのよい食感になる。
・衣やとろみ付け
揚げ物の衣に少量加えると、軽くサクッとした食感に仕上がる。また、とろみ付けに使う場合は、透明感のある仕上がりになる。
このように浮き粉は「軽さ」「透明感」「歯切れの良さ」を演出するための素材として活用される。
