用語名称(日本語、外国語)

織部饅頭(おりべまんじゅう)

Oribe manju(英語表記の一例)

意味

織部饅頭とは、表面に緑色の意匠を施した蒸し菓子で、主に茶道の席や上生菓子として用いられる和菓子の一種である。名称の「織部」は、桃山時代の茶人である古田織部に由来し、彼の美意識を反映した「織部焼」に見られる緑釉(りょくゆう)を思わせる色合いが特徴となっている。

生地には主に上用粉(じょうようこ)や白あんを使い、しっとりとした食感に仕上げる。表面の緑色は、天然の着色素材として抹茶やよもぎなどが用いられることが多く、人工的な鮮やかさではなく、落ち着いた和の色調が重視される。形状は丸形ややや扁平なものが一般的で、焼き印や筋模様などで織部風の意匠が加えられることもある。

見た目の意匠性と、控えめな甘さの中に素材の風味を活かした味わいが特徴であり、視覚と味覚の両方で季節感や趣を表現する菓子といえる。

用語を使う場面・対象となる食品

織部饅頭は、主に以下のような場面で使用される。

・茶道の席
抹茶とともに供される主菓子として用いられることが多い。特に、侘び寂びの趣や古田織部の流れを汲む茶席において、意匠としての意味合いも含めて選ばれる。

・和菓子店の上生菓子
季節商品や意匠菓子として販売される。春や初夏には若葉を思わせる緑色が好まれ、季節感の演出にもつながる。

・贈答用和菓子
見た目に趣があり、格式を感じさせるため、進物や茶会の手土産としても利用される。

対象となる食品は、蒸し饅頭の一種であり、とくに上用饅頭や薯蕷(じょうよ)饅頭の技法をベースにした上生菓子に分類される。

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