お菓子の名前(日本語)
揚げ豆(あげまめ)
別名:いかり豆、花豆(関東での呼称)、がん豆・夏豆(九州での呼称)、フライビーンズ、フライビンズ
お菓子の名前(外国語)
Fried Beans / Fry Beans(英語)
お菓子の分類
豆菓子(まめがし) / 干菓子 / スナック菓子
どんなお菓子
揚げ豆とは、乾燥させた豆類を食用油で揚げ、塩などで味付けした豆菓子の総称である。なかでも最も代表的なものは、乾燥させたソラマメ(空豆)を油で揚げた「いかり豆」であり、日本における揚げ豆文化の中核を成す存在である。全国フライビンズ組合連合会では、油で揚げた豆の総称を「フライビンズ」と定義しており、そのうちソラマメを使ったものを特に「いかり豆」と呼んでいる。また、文部科学省が編纂する『日本食品標準成分表』(2015年版・七訂)では、食品名を「フライビーンズ」、別名を「いかり豆」として掲載している。
揚げ豆は、ソラマメのほかにも、エンドウ豆を揚げた「青フライ」、大豆を揚げた「フライ大豆」、落花生(ピーナッツ)を揚げたものなど、使用する豆の種類によってさまざまなバリエーションが存在する。しかし、一般的に「揚げ豆」と聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは、やはりソラマメを原料としたいかり豆であろう。薄い茶色の皮をまとった大粒の豆を口に入れると、サクサク、カリカリとした軽快な歯ごたえと、油の香ばしさ、程よい塩味が広がり、一度食べ始めると手が止まらなくなる魅力を持っている。おやつとしてだけでなく、ビールや日本酒のおつまみとしても長年愛されてきた庶民的なお菓子である。
お菓子の名前の由来
「揚げ豆」という名前は、文字どおり「豆を油で揚げたもの」を意味する、極めて直截的な名称である。一方で、揚げ豆の代名詞ともいえる「いかり豆」の名前には、趣のある由来が伝わっている。
全国フライビンズ組合連合会によれば、かつてはソラマメを油で揚げる前に、豆の皮に十字の切り込みを入れていたという。こうすることで揚げたときに皮が十字の形にパッと開き、その姿がまるで船の「錨(いかり)」のように見えたことから、「いかり豆」と名付けられたとされている。現在では十字の切り込みを入れない製法も多くなっているが、この風情ある名前は今なお全国的に使われ続けている。
なお、地域によって呼称が異なる点も揚げ豆の面白い特徴のひとつである。全国的には「いかり豆」が最も広く通じる名称であるが、関東地方では「花豆(はなまめ)」と呼ばれることが多い。これは揚げたときに皮が花のように開く様子に由来するとされる。また、九州地方では「がん豆」「夏豆」とも呼ばれている。さらに、商品パッケージや業界用語としては「フライビンズ」「フライビーンズ」という英語由来のカタカナ表記も広く使われており、同じお菓子でありながら多彩な名前を持つ点が興味深い。
お菓子の歴史
揚げ豆の歴史は、昭和初期の奈良県に遡る。日本豆類基金協会(現・日本豆類協会)が2000年12月に発行した『豆類時報』No.21に掲載された、全国フライビンズ組合連合会理事長・米山末辰氏の論文「フライビンズのおいたち」によれば、フライビンズ(揚げ豆)の発祥地は奈良県であり、1935年(昭和10年)ごろに「大和蚕豆(やまとそらまめ)」として製造が始められたとされている。当時、大阪府の南河内地域は「一寸豆」と呼ばれる大粒のソラマメの産地であり、その近隣に位置する奈良県でソラマメを活用した新しい加工食品として揚げ豆が誕生したのである。
一方、奈良県商工労働部商工課が発行したパンフレット「奈良の特産品」では、揚げ豆の起源をさらに遡らせ、明治後期に奈良市内でソラマメを油で揚げて売り出したのが始まりであるとしている。このパンフレットによれば、その後の発展のなかで原料豆もソラマメだけでなく、エンドウやラッカセイ(落花生)など各種の豆が使われるようになったという。発祥時期については「昭和10年ごろ」説と「明治後期」説の二つがあり、確定的なことは言えないが、いずれにせよ奈良県が揚げ豆の故郷であるという点では一致している。
揚げ豆は当初、栄養価の高い食品として注目を集めた。タンパク質や脂質を豊富に含むソラマメを油で揚げることで、さらにエネルギー効率の高い食品となったためである。しかし、第二次世界大戦の影響で原料や油の調達が困難となり、生産は一時的に中断を余儀なくされた。戦後の復興期になると再び製造が活発化し、昭和20年代後半から30年代にかけて、揚げ豆は全国各地に広まっていった。高度経済成長期には、手軽で安価なおやつ・おつまみとして庶民の間に定着し、駄菓子屋や乾物店の定番商品としての地位を確立したのである。
豆の加工技術や流通網の発展に伴い、現在では国内で消費される揚げ豆の原料ソラマメの多くは中国産やオーストラリア産が使用されるようになっているが、香川県大野地区産のソラマメ(大野豆)など国産原料にこだわった商品も一部で生産されており、根強い人気を誇っている。
発祥の地
揚げ豆(フライビンズ)の発祥地は奈良県である。奈良県は古くから大和平野を中心にソラマメの栽培が盛んであり、隣接する大阪府南河内地域のソラマメ産地との地理的な関係も、揚げ豆誕生の背景にあったとされている。奈良県商工労働部商工課は「フライビンズ」を大和平野の名産品として位置づけており、現在でも奈良県には老舗のフライビーンズメーカーが複数存在している。南風堂のフライビーンズ商品においても「奈良県の老舗フライビーンズメーカーより仕入れ」と記載されるなど、産地としての奈良の存在感は今日に至るまで健在である。
有名な商品(メーカー名と商品名と販売価格)
揚げ豆は、全国の豆菓子メーカーや珍味メーカーから多種多様な商品が販売されている。以下に代表的な商品を紹介する。なお、価格は通販サイト等での販売価格に基づいており、時期や販売店によって変動する場合がある。
みの屋(神戸のおまめさん みの屋)「いかり豆 1kg」
神戸で創業半世紀以上の歴史を持つ老舗豆菓子メーカー。中国張家口産の小粒ソラマメを菜種油と赤穂の焼き塩で香ばしく仕上げた看板商品である。賞味期限は製造日より150日。1kg入りで約1,000円前後と、コストパフォーマンスに優れた大容量商品として通販サイトでも人気が高い。
南風堂「フライビーンズ 520g」
豆菓子・珍味の専門メーカーである南風堂が販売する揚げそら豆。奈良県の老舗フライビーンズメーカーより仕入れた花豆を使用しており、職人が絶妙な加減で揚げた本格的な味わいが特徴。Amazonでの販売価格は520g入りで約1,250円(税込)。
豆政(まめまさ)「いかり豆(計量売)」
京都の老舗豆菓子・和菓子メーカーである豆政が販売する揚げそら豆。中国産の大粒ソラマメに塩味をつけたシンプルながら上品な仕上がりで、京菓子の伝統を感じさせる。100g袋入りが291円(税込)、230g袋入りが648円(税込)。賞味期限は製造日より90日間。
今川製菓「ポット 揚げそら豆(無選別)」
オーストラリア産の大粒ソラマメを使用した、たっぷり750g入りの揚げそら豆。保存に便利なポット容器入りで、無選別品のためお手頃価格。
内山藤三郎商店「花豆(180g)」
創業100年を超える老舗珍味・おつまみメーカーの内山藤三郎商店が販売する、素朴で懐かしい味わいの揚げそら豆。180g入り324円(税込)。同店では、エンドウ豆を揚げた「青フライ(200g)」も324円(税込)で販売しており、揚げ豆の種類違いを手軽に楽しめる。
味や食感などの特徴
揚げ豆の最大の魅力は、なんといってもそのサクサク、カリカリとした軽快な食感にある。乾燥させたソラマメの水分をしっかりと飛ばした状態で油で揚げるため、スナック菓子にも似た心地よい歯ごたえが生まれる。口に入れて噛んだ瞬間に「カリッ」と小気味よい音が響き、続いて豆本来のほくほくとした旨味が広がっていく。この二段階の味わいが揚げ豆の醍醐味といえるだろう。
味付けの基本は塩味である。シンプルに塩だけで仕上げた揚げ豆は、ソラマメの素朴な甘味と油の芳醇な香ばしさが引き立ち、素材そのもののおいしさを堪能できる。塩加減はメーカーによって異なり、しっかりとした塩味が効いたタイプのものから、豆本来の味を活かしたまろやかな塩味のものまでさまざまである。前述のみの屋の商品では赤穂の焼き塩を使用するなど、塩にこだわった商品も存在する。
外側の皮は、やや硬めの食感を持っている。皮ごと食べることができ、この皮のパリッとした歯ざわりと、中身のホクッとした食感のコントラストが揚げ豆独特の魅力を生み出している。皮の部分には食物繊維が豊富に含まれており、『日本食品標準成分表』のデータによれば、フライビーンズ(種皮付き)は乾燥ソラマメ全粒と比較しても、乾燥重量に占める食物繊維の比率が高いとされている。ただし、皮の硬さが苦手な方のために、あらかじめ皮を除去した「はじき豆」や「皮なしいかり豆」として販売される商品もある。
油のコクと豆の旨味が調和した味わいは、ビールとの相性が抜群である。また、日本酒や焼酎、ウイスキーのハイボールなど、さまざまなお酒のお供としても優秀で、居酒屋や立ち飲み屋のおつまみメニューにも登場することがある。
どんな場面やどんな人におすすめ
揚げ豆は、その手軽さと幅広い味わいから、さまざまな場面で楽しむことができるお菓子である。
まず、日常のおやつとして最適である。一粒ずつ手でつまんで食べられるため、仕事や勉強の合間の小休憩にぴったりだ。スナック菓子と比べてタンパク質や食物繊維が豊富で、適度な満足感が得られる点も見逃せない。ソラマメ100gあたりのタンパク質は約24.7gと、高タンパクな食品であることも特筆すべき点である。
お酒のおつまみとしては、とりわけビール党の方に強くおすすめしたい。カリカリとした食感と塩味は、冷えたビールとの相性がこの上なく良い。晩酌のお供に、あるいはホームパーティーの前菜的なおつまみとして器に盛り付ければ、気取らない温かい雰囲気を演出できる。
アウトドアやスポーツ観戦のお供としても優秀である。個包装やチャック付き袋の商品を選べば持ち運びに便利で、屋外でも手軽に楽しめる。常温で保存できるため、行楽のお弁当のお供やキャンプのおつまみとしても重宝する。
健康を意識している方にもおすすめできる。揚げ豆は植物性タンパク質、食物繊維、鉄分、ビタミンB群、葉酸などの栄養素を含んでおり、少量でも栄養補給になる。ただし、油で揚げているためカロリーは100gあたり約472kcalとやや高めであるので、食べ過ぎには注意が必要である。
お年寄りから子どもまで幅広い年代に親しまれているが、皮が硬めであるため、歯の弱い方や小さなお子様には皮なしのタイプを選ぶとよいだろう。
材料
揚げ豆の材料は極めてシンプルである。基本となる材料は以下の三つだけである。
主原料は乾燥ソラマメである。市販品では中国産やオーストラリア産のソラマメが多く使用されているが、国産のソラマメを使用した高品質な商品も存在する。ソラマメは大粒のものと小粒のものがあり、大粒のものはオーストラリア産に多く、小粒で品質の良いものとして中国の張家口地域産が知られている。
次に食用油である。菜種油(キャノーラ油)が多く使用されるが、メーカーによってはこめ油やその他の植物油脂が使われることもある。油の種類によって風味に微妙な違いが生まれる。
最後に食塩である。一般的な精製塩のほか、天然塩や焼き塩を使用することで風味に深みを加えた商品もある。前述のみの屋の商品では赤穂の焼き塩が使用されており、まろやかな塩味が特徴となっている。
添加物不使用の商品も多く、上記三つの材料のみで作られたシンプルな揚げ豆は、素材の味を純粋に楽しめる点で高く評価されている。
レシピ
揚げ豆は家庭でも手作りすることができる。乾燥ソラマメを使った基本的なレシピと、生のソラマメを使った簡易版のレシピを紹介する。
【基本のいかり豆(乾燥ソラマメ使用)】
材料は、乾燥ソラマメ200g、揚げ油(菜種油やサラダ油)適量、塩適量である。
まず、乾燥ソラマメをたっぷりの水に浸して一晩(8時間以上)戻す。水を吸って豆がふっくらと膨らんだら、水気をよく切る。次に、豆のお歯黒部分(黒い筋の部分)に包丁で浅く切り込みを入れる。これは揚げたときに豆が破裂するのを防ぐためと、均一に火を通すためである。切り込みを入れた豆をキッチンペーパーの上に広げ、表面の水分をしっかり拭き取る。水分が残っていると揚げたときに油がはねて危険なので、この工程は丁寧に行うことが大切である。
揚げ油を鍋に入れ、150~160℃の低温でじっくりと揚げていく。一度にたくさん入れず、少量ずつ揚げるのがポイントである。低温で15~20分ほどかけてゆっくりと揚げることで、中心まで水分が飛び、カリッとした食感に仕上がる。泡が少なくなり、豆が軽くなったら揚げあがりの合図である。油を切って熱いうちに塩をまぶせば、手作りいかり豆の完成である。
【簡易版フライビーンズ(生ソラマメ使用)】
旬の生ソラマメが手に入る時期(4~6月ごろ)には、生の豆から手軽に揚げ豆を作ることもできる。材料は、生のソラマメ(さや付き)300g程度、揚げ油適量、塩適量である。
ソラマメをさやから取り出し、軽く洗って水気を切る。薄皮はつけたまま、お歯黒の部分に浅い切り込みを入れる。170℃の油で3~5分ほど揚げ、皮がカリッとして中がほくほくになったら引き上げ、塩をふって完成である。乾燥ソラマメで作るものとは食感がやや異なり、外はカリッと中はホクッとした、旬ならではの味わいが楽しめる。
販売温度帯
揚げ豆は常温で販売されるのが基本である。油で揚げた後に十分に水分を飛ばして製造されるため、常温での流通・保存が可能な乾燥食品に分類される。スーパーマーケットやコンビニエンスストアでは、スナック菓子や乾きもの・おつまみのコーナーに陳列されているのが一般的である。冷蔵や冷凍での流通は通常行われておらず、特別な温度管理を必要としない点も揚げ豆の流通面での大きな利点である。ただし、直射日光や高温多湿の環境は油の酸化を促進するため避けるべきとされており、冷暗所での保管が推奨されている。
主な流通形態
揚げ豆は多様な流通チャネルで販売されている。スーパーマーケットでは豆菓子コーナーやおつまみコーナーに袋入りの商品が並んでいることが多い。コンビニエンスストアでも小袋入りの商品が取り扱われている。100円ショップでも小容量の揚げ豆が販売されていることがある。
通信販売(オンラインショッピング)は、揚げ豆の主要な販売チャネルのひとつとなっている。楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトでは、500gから1kgといった大容量パックが人気を集めており、業務用の大袋を個人で購入する消費者も少なくない。チャック付きの袋やポット容器入りの商品など、保存に配慮した包装形態も多い。
また、豆菓子専門店での販売も見逃せない。東京・麻布十番の「豆源」、京都の「豆政」、神戸の「みの屋」、鎌倉の「鎌倉まめや」といった老舗・名店では、量り売りや個包装の揚げ豆が販売されており、お土産やギフトとしての需要も高い。デパートの地下食品売り場(デパ地下)でも、豆菓子専門店のコーナーで取り扱われていることが多い。
価格帯
揚げ豆の価格は、容量やブランド、原料の産地によって幅がある。おおむねの目安としては、100gあたり200~400円程度が一般的な価格帯である。
小容量(100~200g程度)の袋入り商品は200円~400円前後で販売されていることが多い。大容量(500g~1kg)のお徳用パックでは、1kgあたり1,000円~1,500円程度が相場であり、通販での大量購入が最もコストパフォーマンスに優れている。一方、京都の豆政や東京の豆源など、老舗豆菓子店のブランド品では、100gあたり300~500円程度と、やや高めの価格設定となっている。国産ソラマメを使用した商品はさらにプレミアム価格となることもある。
全体として、揚げ豆は高級品から日常的なおやつまで、幅広い価格帯の商品が存在し、予算や用途に応じて選びやすいお菓子であるといえる。
日持ち
揚げ豆は油で揚げた乾燥食品であるため、比較的日持ちがする。一般的な市販品の賞味期限は、製造日から90日~150日程度に設定されていることが多い。具体的には、みの屋の「いかり豆」が製造日より150日、豆政の「いかり豆」が製造日より90日とされている。
保存にあたっては、直射日光や高温多湿を避けて冷暗所で保管することが重要である。揚げ物であるため、保存状態が悪いと油が酸化して風味が落ちたり、いわゆる「油臭さ」が出たりすることがある。開封後はできるだけ早めに食べきることが望ましいが、チャック付きの袋であればしっかりと空気を抜いて密閉することで、ある程度の鮮度を保つことができる。また、湿気を吸うとカリカリとした食感が損なわれるため、乾燥剤を一緒に入れておくのもよい方法である。
アレンジ・バリエーション
揚げ豆は、そのシンプルな味わいゆえに、さまざまなアレンジやバリエーションが楽しめるお菓子でもある。
豆の種類によるバリエーション
ソラマメ以外にも、多くの豆が揚げ豆の原料として使われている。エンドウ豆を油で揚げた「青フライ(グリーンフライビーンズ)」は、鮮やかな緑色と青豆ならではの爽やかな風味が特徴で、内山藤三郎商店などから販売されている。大豆を揚げた「フライ大豆」は、大豆特有のコクのある味わいとカリッとした食感が魅力であり、DELISH KITCHENなどのレシピサイトでは水煮大豆に薄力粉をまぶして揚げる家庭レシピも紹介されている。落花生を揚げた「揚げピーナッツ」も定番の揚げ豆のひとつである。
味付けのバリエーション
基本の塩味以外にも、多彩な味付けの揚げ豆が販売・考案されている。カレー粉をまぶした「カレー味」は、スパイシーな風味がビールのおつまみとして格別の相性を見せる。青のりを振った「のり塩味」は、磯の香りが加わって上品な味わいとなる。ガーリックパウダーを加えた「ガーリック味」、ブラックペッパーを効かせた「黒胡椒味」、唐辛子のピリ辛感を楽しむ「チリ味」なども人気のフレーバーである。甘辛い醤油味に仕上げた商品もあり、おかき風の味わいが楽しめる。
食べ方のアレンジ
揚げ豆はそのまま食べるだけでなく、ほかの食品と組み合わせるアレンジも楽しい。砕いた揚げ豆をサラダのトッピングにすれば、カリカリとした食感がアクセントになる。カレーやスープの仕上げに砕いたいかり豆を散らすのもおすすめで、香ばしさと歯ごたえが加わる。柿の種やナッツ類と混ぜた「ミックスおつまみ」も人気が高く、南風堂からは「バラエティミックス」としていか豆、えび豆、柿ピー、揚げ塩落花生、しょうゆ豆、わさび豆の6種を個包装にした商品も販売されている。
皮のあり・なし
いかり豆には、皮付きのものと皮を取り除いた「はじき豆(皮なしいかり豆)」がある。皮付きはパリッとした食感と食物繊維が楽しめるが、皮なしは豆の中身だけのホクホク感を純粋に味わえる。好みや用途に応じて使い分けるとよいだろう。
加工品としてのバリエーション
揚げ豆をベースにした加工品も多く存在する。ソラマメに衣をつけて揚げ、海老風味や海苔風味に仕上げた豆菓子は、麻布十番の豆源をはじめとする豆菓子専門店で多数ラインナップされている。豆源の看板商品「おとぼけ豆」は青海苔・きざみ海苔・海老粉の3種の磯風味を楽しめる豆菓子で、揚げ豆の発展形として位置づけることができる。
