目次
用語名称(日本語、外国語)
大仏餅(だいぶつもち)
英語:Daibutsu mochi、Giant Buddha rice cake
意味
大仏餅は、もち米を杵でついたやわらかい餅生地で小豆餡を包み、表面に「京大佛」の焼き印を押した素朴な焼き餅菓子です。
餅は白く伸びがあり、噛むほどに旨味が広がる食感で、餡は滑らかまたは粒あんの優しい甘さ。派手さのない昔ながらの味わいが特徴で、江戸時代から京都の洛東名物として親しまれてきました。
起源は1595年(文禄4年)、豊臣秀吉が建立した京の大仏(方広寺の盧舎那仏)門前で売られた餅菓子に遡ります。
当時は「菊花紋」や「大」の字の焼き印が押され、煮ても溶けにくく焼くと香ばしい名品として地誌『都名所図会』や滝沢馬琴の旅行記にも記されました。
現在も甘春堂などが伝統製法を守り、杵つき餅に特製餡を包んで天火で焼き上げ、「京大佛」の印を押しています。
奈良にも同名の菓子があり、吉野葛を加えた口どけの良い餅菓子として別系統で作られていますが、京都版が特に「洛東名物」として知られています。
用語を使う場面・対象となる食品
京都の老舗和菓子店で土産物や日常のお茶請けとして販売される場面でよく使われます。方広寺周辺や甘春堂の本店などで購入でき、箱入りや袋入りのものが一般的です。
対象は焼き餅菓子全般で、特にあん入り餅や大福に近い和菓子を指します。奈良版は地元土産として、東大寺関連の文脈でも登場します。
現代では通年販売され、賞味期限が短めの生菓子タイプが多いため、購入後は早めに食べるのが一般的です。
大仏餅という言葉は、古典落語の演目名としても知られていますが、お菓子の文脈では上記の和菓子を直接指します。
京都を訪れた際の名物として、または伝統的な餅菓子の代表例として紹介されることが多い一品です。

