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用語名称(日本語、外国語)
仙家の友(せんかのとも)
英語:Senka no Tomo
意味
仙家の友とは、菊の花を模した和菓子の銘です。
仙家とは仙人の住む家を指し、不老長寿の象徴である菊を「仙人の友」になぞらえたものです。
この名称は、古今和歌集などの古典文学に登場する菊のイメージから生まれています。
菊は中国由来の思想で霊薬とされ、長寿を象徴する花として日本でも親しまれてきました。
和菓子ではこうした文学的な連想を菓銘に取り入れ、季節の風情を表現する伝統があります。
仙家の友は、特に秋の菊を題材にした上生菓子として知られています。
用語を使う場面・対象となる食品
主に虎屋(とらや)の生菓子で用いられる名称です。
黄色くクチナシで染めた薯蕷(じょうよ)生地を、こし餡の玉を包むようにたたみ、ひだを菊の花びらに見立てて成形します。中には御膳餡(上質なこし餡)が入っています。
薯蕷生地は山芋をすりおろして作る軽やかな生地で、口当たりが滑らかです。
このお菓子は赤坂店などの限定店舗で季節限定販売されることが多く、茶席や秋の贈答、菊の節句(重陽の節句)に関連する場面で登場します。
菊の花びらを思わせる繊細なひだが美しく、見た目も上品な一品です。
和菓子の世界では、菓銘が意匠や季節を物語る重要な要素です。
仙家の友のように、自然や文学を題材にした名称は、食べる人に静かな余韻を残します。
実際に手に取ると、柔らかな生地と甘い餡のバランスが良く、抹茶とともに味わうと季節の移ろいをより深く感じられるでしょう。

