用語名称(日本語、外国語)
速成折りパイ(そくせいおりパイ)
英語:feuilletage rapide
意味
速成折りパイとは、伝統的な折り込みパイ生地(フィユタージュ)を短時間で作るための簡易版パイ生地です。
バターを大きな塊のまま生地で包む通常の方法とは異なり、冷たいバターを1〜3cm角程度に細かく刻んで小麦粉にざっくりと混ぜ込み、その後生地を伸ばして折りたたむ工程を数回繰り返します。これにより、バターが粉の中に点在した状態から層状に広がり、焼き上がりにサクサクとした食感を生み出します。
「ラピッド(rapide)」はフランス語で「速い」という意味で、その名の通り油脂を包む手間を省くため、基本の折りパイより作業時間が大幅に短縮されます。
層の数は通常の折りパイほど均一で多くないものの、十分な膨らみとバターの風味が得られる点が特徴です。
家庭でのお菓子作りや、時間に制約がある場面でよく用いられます。
用語を使う場面・対象となる食品
この用語は、主に製菓の現場やレシピ本で、折り込みパイ生地の一種として登場します。
対象となる食品はアップルパイ、ベリーのパイ、タルト、ミルフィーユ、クロワッサン風菓子、またはパイ生地を器にしたキッシュや savory なパイなど幅広いです。特に、果物やクリームなどの水分が多いフィリングを包む場合に適しており、層が比較的しっかり残りやすい性質があります。
実際の作り方では、材料をすべて冷やしておくことが重要です。薄力粉と強力粉を合わせ、塩や少量の砂糖を加えた粉に冷たいバターを刻んで混ぜ、水分を加えて生地をまとめ、冷蔵庫で休ませながら3つ折りや4つ折りを2〜3回繰り返します。休ませ時間を入れると合計で2〜4時間程度で完成します。焼き上げるとバターの層が蒸気で膨らみ、軽やかな食感に仕上がります。
速成折りパイは、初心者でも取り組みやすいパイ生地として人気があります。冷凍保存も可能なので、まとめて作って小分けにしておくと便利です。
市販の冷凍パイシートを使うより風味が良く、用途に応じて厚さを調整できる点も魅力の一つです。

