用語名称(日本語、外国語)
荒磯(あらいそ)
Araiso(英語表記・ローマ字)
意味
荒磯とは、岩に荒々しく打ち寄せる波のある海岸風景を表した言葉で、和菓子の意匠(デザイン)や名称として用いられる表現である。
とくに和菓子の世界では、自然の風景や季節感を象徴的に表現することが重視されており、「荒磯」はその中でも力強い海の情景を表すモチーフの一つに位置づけられる。
見た目としては、白や青、灰色などを使い、波しぶきや岩場を抽象的に表現することが多い。繊細さだけでなく、動きや勢いを感じさせる造形が特徴となる。
用語を使う場面・対象となる食品
主に以下のような和菓子で使われる。
・練り切り
白あんをベースにした上生菓子で、色付けや細工によって荒磯の景色を表現する。波のしぶきはそぼろ状の加工やヘラ切りで表されることが多い。
・きんとん
細かくそぼろ状にした生地を使い、荒れた海の泡立ちや岩に当たる波を表現する際に「荒磯」と名付けられることがある。
・羊羹(意匠羊羹)
層や模様によって海の動きを表現し、商品名として「荒磯」が使われる場合がある。
・干菓子
打ち物などで波模様や岩の形をかたどり、簡略化された荒磯の景色を表現することもある。
使用される場面としては、夏の季節菓子や、海をテーマにした茶席菓子などが代表的である。ただし、季節に厳密に限定されるものではなく、意匠として年間を通して使われることもある。
