用語名称(日本語、外国語)
LL牛乳(エルエルぎゅうにゅう)
Long Life Milk(ロングライフミルク)
意味
LL牛乳とは、超高温短時間殺菌(UHT:Ultra High Temperature)処理と無菌充填を組み合わせることで、常温で長期間保存できるようにした牛乳のことを指す。
一般的な牛乳は冷蔵保存が前提で賞味期限も短いが、LL牛乳は製造時に135〜150℃程度の高温で数秒間加熱殺菌した後、無菌状態で密閉容器に充填される。そのため、未開封であれば冷蔵せずに数か月程度保存できるという特長がある。
なお、保存期間や品質は容器(紙パック・アルミラミネートなど)や製造条件によって異なるが、「常温保存可能」という点が最大の違いである。開封後は通常の牛乳と同様に冷蔵保存し、早めに使用する必要がある。
用語を使う場面・対象となる食品
LL牛乳は、製菓・製パンの現場において次のような場面で使用される。
・常温保存が求められる環境
仕込み量が不定期な小規模店舗や、冷蔵スペースに余裕がない厨房では、長期保存できる原材料として重宝される。
・災害備蓄やイベント用の材料
屋外販売や移動販売、イベント出店など、冷蔵設備が限定される状況でのミルク原料として活用される。
・基本的な焼き菓子・生地類
パン、ホットケーキ、クッキー、マフィンなど、加熱工程を伴うレシピでは一般的な牛乳と同様に使用可能である。
・クリームやプリンなどの乳製品系菓子
カスタードクリームやプリンにも使用できるが、風味は通常の牛乳(特に低温殺菌牛乳)に比べてやや加熱臭が感じられる場合がある。このため、繊細な風味を重視する高級菓子では使い分けが行われることがある。
このように、LL牛乳は「保存性」と「取り扱いやすさ」を重視する場面で選ばれる原材料といえる。
