用語名称(日本語、外国語)
エンガディーナーヌストルテ
Engadiner Nusstorte(ドイツ語)
意味
エンガディーナーヌストルテとは、スイス東部のグラウビュンデン州エンガディン地方に伝わる伝統菓子で、クルミとキャラメルをたっぷり詰めた焼き菓子である。
外側はバターを使ったサクサクとしたパート・シュクレ(甘いタルト生地)で覆われ、内部には砂糖や生クリームを加熱して作るキャラメルと、刻んだクルミを合わせた濃厚なフィリングが入る。上面も生地でふたをする「クローズドタイプ」のタルトである点が特徴的だ。
もともとは保存性の高い菓子として作られており、乾燥した気候のエンガディン地方では長期保存に適していた。現在でもスイスを代表する焼き菓子の一つとして広く知られ、土産菓子としても定番となっている。
味わいは、香ばしいクルミのコクとキャラメルのほろ苦い甘さが重なり、外側の生地の軽やかな食感との対比が楽しめる。見た目はシンプルながら、素材の風味がはっきりと感じられる菓子である。
用語を使う場面・対象となる食品
エンガディーナーヌストルテという用語は、主に以下のような場面で用いられる。
・ヨーロッパ菓子や伝統菓子を扱うパティスリーの商品名
・スイス菓子の解説や製菓専門書における分類用語
・クルミやキャラメルを使った焼き菓子のレシピ紹介
・輸入菓子や土産菓子の紹介記事や販売ページ
また、製菓の現場では「エンガディナー」や「ヌストルテ」と略して呼ばれることもある。日本では完全に一般化した名称ではないものの、本格的な洋菓子店や専門学校の教材などでは比較的見かける用語である。
