タルト製造機は、タルトシェル(タルト台)の生地成形・型押し・焼成工程を自動化・省力化するための食品製造専用機械です。パティスリーや洋菓子メーカー、量販店向けOEM製造ラインなど、高品質なタルト製品を安定して大量生産する現場に欠かせない設備として広く導入されています。
手作業では熟練の技術と多くの工数を要するタルトシェルの均一な肉厚成形や底面の正確な型押しも、タルト製造機を活用することで寸法精度・重量精度を保ちながら高速・安定生産が可能になります。丸型・角型・楕円型など多彩な型形状への対応や、ショートクラスト生地・アーモンドクリーム入り生地など様々な配合への対応機種もラインナップされており、製品バリエーションの拡充にも対応できます。
当ページでは、タルト製造工程を支える各種機械設備を一覧でご紹介します。
生産規模や自動化レベルに合わせた最適な機械選定にお役立てください。
株式会社アイチ
たるとくんシリーズ
製品概要
株式会社アイチが製造する「たるとくんシリーズ」は、製菓業界でタルト生地の成形作業を効率化するタルトプレス機のシリーズです。手作業では時間と労力がかかるタルトの生地充填からプレス成形、払い出しまでを自動化し、誰でも簡単に高品質なタルト生地を作れるように設計されています。コンパクトな機種からライン対応の大型機まで揃っており、小規模店舗から中規模生産現場まで幅広く対応可能です。
主な特長
- タルト型を投入するだけで生地の充填・プレス成形・払い出しを自動で行い、作業者の負担を大幅に軽減
- 生産能力はモデルにより異なり、最大900個/時(一部モデルで4000個/時規模のラインも可能)
- 丸型、菊型、四角型など、顧客の希望するタルト形状に合わせてカスタマイズ製作が可能
- プレスユニットの交換でサイズや形状の変更に対応(充填部変更が必要な場合あり)
- 4ステーション方式の自動装置では、投入・充填・プレス・払い出しを連続処理
- 他の製菓機械(オーブンなど)と連携し、成形から焼成、クリーム充填までのライン構築を提案可能
- コンパクト設計でスペースの限られた店舗にも導入しやすい
導入メリット
- 人手不足の解消と作業効率の向上により、生産性を安定して高められる
- 成形の均一化により、製品の品質ばらつきを減らし、見た目や食感の安定したタルトを提供可能
- 小規模店舗でも自動化を実現し、作業時間を短縮して他の工程や接客に集中できる
- ライン連携により、全体の製造フローをスムーズにし、生産量アップとコスト削減に寄与
- 衛生的な自動処理で、手作業時の汚染リスクを低減
製品仕様
| メーカー | 株式会社アイチ |
| 商品名 | たるとくんシリーズ |
| 型式 | – |
| 対応食品 | タルト生地(各種形状のタルト)、ダマンドなどの内装生地充填対応可能 |
| 対応工程 | タルト生地の充填、プレス成形、払い出し(一部モデルで中身生地充填やオーブン連携) |
| 生産能力 | モデルによりMAX900個/時(4ステーション装置など)、ライン構成でMAX4000個/時規模、タルトプレス装置で300〜500個/時 |
| サイズ感 | コンパクト設計(例: Sサイズ重量45kg、Mサイズ76kg、3号145kg程度)。詳細寸法はモデルにより異なるが、小店舗設置を考慮した省スペース型 |
| 特徴 | 単相100V電源対応の軽量モデルから3相200Vの自動ラインまで揃い、エアー源(0.4〜0.5Mpa)を使用。形状・サイズのカスタマイズ性が高く、油噴霧装置などのオプションで拡張可能 |
| 製品ページ | https://aichi-mfg.co.jp/product/tart-press-machine/ |
この機械が向いている現場
- 小さなベーカリーやパティスリーなどの小規模店舗(スペースが限られている場合)
- タルトや焼き菓子を主力商品とする製菓工場で、大きめのタルトを安定生産したい現場
- 一日の生産量がそれほど多くないが、品質と効率を両立させたい中規模店舗
- 既存のオーブンや充填機と連携して、自動化ラインを構築したい製造現場
- 手作業中心から段階的に自動化を進めたい食品製造事業者
株式会社マスダック
タルト成型機
製品概要
タルト成型機は、製菓工場や専門店でタルト台の成型作業を効率化する専用機械です。圧力を均一に保ちながら生地を型に優しくプレスする仕組みを採用しており、ストレスなく美しいタルトシェルを作り上げることができます。ターンテーブル式とヒートプレス専用の2タイプをラインナップし、基本的なタルトづくり工程を一台で完結させる実用的な設備として、多くの食品製造現場で支持されています。手作業では時間と技術を要する作業を自動化・半自動化することで、生産性の向上と品質の安定を実現します。
主な特長
- 独自の三本ローラー式充填機構により、余計な力をかけずに生地をいたわりながら繊細な量目調整が可能(ターンテーブル式 TF-T)
- ヒートプレス機能で圧力を均一に保ち、ストレスなく生地を型に押し付け、美しい仕上がりを実現
- コンパクト設計で省スペースに設置でき、作業効率を大幅に向上
- 操作がシンプルで、両手スタートボタンなど安全性を考慮した設計
- 丸型や波型のタルトに対応し、さまざまなサイズ(φ80mm~240mm程度)の型に対応可能
- タルト台成型だけでなく、生地充填や中味充填まで対応する多機能性
導入メリット
- 手作業に比べて成型時間を短縮し、生産効率を高められる
- 生地への負担を軽減することで、割れや変形を防ぎ、商品の見た目と食感の品質を安定させる
- 省スペース設計により、限られた工場レイアウトでも導入しやすい
- 作業者の負担を軽減し、熟練技術に頼らない安定生産が可能になる
- 少量多品種生産から中規模生産まで柔軟に対応し、コストパフォーマンスに優れる
製品仕様
| メーカー | 株式会社マスダック |
| 商品名 | タルト成型機 |
| 型式 | TFシリーズ(TF-T:ターンテーブル式、TF-H:ヒートプレス専用) |
| 対応食品 | タルト、キッシュなど(タルト台成型を中心に、クッキー生地を使用した洋菓子) |
| 対応工程 | 生地充填、ヒートプレスによるタルト台成型、中味充填(機種により工程の組み合わせが異なる) |
| 生産能力 | 機種や生地条件により異なるが、コンパクトながら効率的な連続生産が可能(詳細はメーカー相談) |
| サイズ感 | コンパクト設計(省スペース設置向き、具体的な寸法は設置条件による) |
| 特徴 | 圧力の均一化と生地への優しい処理、シンプル操作、多様な型サイズ対応、ターンキー的なトータルサポート体制 |
| 製品ページ | https://www.masdac.co.jp/products/tf/ |
この機械が向いている現場
このタルト成型機は、製菓メーカーやベーカリー工場、パティスリーのバックヤードなど、タルトやキッシュなどの洋菓子を日常的に生産する現場に最適です。特に、手作業でのタルト台成型に時間がかかり、作業員の負担が大きい中規模以上の製造ラインや、品質の均一化を図りたい店舗・工場に向いています。アプリケーションセンターでの事前テストも可能なので、新規導入やライン増設を検討する企業にもおすすめです。
タルトライン
製品概要
タルトラインは、様々な形状やサイズのタルトを全自動で生産できる一貫ラインです。生地充填からタルト皿の成型、焼成、製品の取り出し、デコレーションまでを自動化し、さらに天板(トレイ)の清掃や返送作業も自動で行います。これにより、手作業中心だったタルト製造を機械化し、安定した品質と高い生産性を両立させることが可能です。
主な特長
- 生地充填、タルト皿成型、焼成、製品取り出し、デコレーション、天板清掃、天板返送を一貫して自動化
- システムデポリー(充填機)やトンネルオーブン、クーリングコンベアなど、専用機器を組み合わせた柔軟なライン構成
- 各種形状・サイズのタルトに対応可能で、クッキー生地のタルト皿と中具材の組み合わせによるバリエーション生産に適する
- 過熱蒸気発生ユニットなどのオプションを活用した高品質な焼成制御
- 顧客の要望に合わせたカスタマイズ設計と制御プログラムの提供
導入メリット
- 手作業の削減により人手不足を解消し、生産効率を大幅に向上
- 均一な製品品質を維持でき、歩留まりの改善と廃棄ロスの低減につながる
- 天板の自動洗浄・返送により、連続運転時の衛生管理が容易
- 60年以上の製菓機械ノウハウを活かした安定稼働とアフターサービス
- ライン全体の自動化で、製造現場の労働環境を改善し、安全性を高める
製品仕様
| メーカー | 株式会社マスダック |
| 商品名 | タルトライン |
| 型式 | 特定型式の表記はなく、システムデポリー(SD3、SO-2Aなど)、トンネルオーブン(STO、SBOS、STO-W)、ユニバーサルデポリー(UD)、ライトデポリー(LD)などの機器を組み合わせたオーダーメイドシステム |
| 対応食品 | 各種形状・サイズのタルト(クッキー生地タルト皿+中具材の組み合わせ) |
| 対応工程 | トレイ搬送、生地充填、タルト皿成型、焼成、冷却、製品取り出し、デコレーション、天板清掃、天板返送 |
| 生産能力 | 製品や焼成時間により変動(詳細は個別相談、類似ラインでは数千個/時規模の事例あり) |
| サイズ感 | ライン全体の長さは構成機器により異なるが、トンネルオーブンやコンベアを含む連続ラインのため、工場スペースに応じたコンパクト設計も可能 |
| 特徴 | 全自動一貫生産、天板自動循環、顧客製品に合わせたカスタマイズ、オプション機器(クリーン・クーリングトンネルなど)との柔軟な連携 |
| 製品ページ | https://www.masdac.co.jp/products/tart-line/ |
この機械が向いている現場
タルトラインは、タルトや類似の焼成菓子を中〜大規模で生産する食品製造工場や菓子メーカーに向いています。特に、季節商品や多品種少量生産から一定量の安定生産に移行したい現場、または既存ラインの拡張・更新を検討している企業に適します。クッキー生地を使ったタルト皿の成型や中具充填、デコレーションを効率化したい場合に有効で、フィナンシェやマドレーヌなどの型焼き菓子ラインとの併用も可能です。中小規模ながら自動化を進めたい事業者も、カスタマイズにより対応できます。
GEA Group
Base formers
製品概要
GEA Base formersは、パイやキッシュのシェル、チーズケーキのベースを効率的かつ高精度で生産できる一連の機器群です。コンパクトなモデルから高生産能力の工業用システムまで揃っており、ドウの正確な計量・押出と加熱式ブロッキングダイによる成形が特徴です。さまざまな形状(丸型、四角型、三角型、ハート型、星型など)やサイズに対応し、ビスケットクラムを使ったチーズケーキベースの生産や、クリーム・ジャムのデポジット、格子状トッピングの追加もオプションで可能です。職人レベルの品質を工業規模で実現できる柔軟性の高い設備として、世界中のベーカリー工場で導入されています。
主な特長
- ボリューメトリックエクストルーダーによるドウの正確な体積計量と優しい取り扱いを実現し、重量のばらつきを最小限に抑える
- 加熱式ブロッキングダイを使用した精密スタンピングで、均一な厚みと完璧な形状のシェルを成形
- さまざまな形状・サイズにカスタマイズ可能で、伝統的な丸型から特殊形状まで対応
- サーボモーターやブラシレスチェーンコンベアを活用した高精度な位置決めとトレイ搬送
- 空気圧補償システムにより、各インデントごとに均一な成形圧力を調整し、品質の安定性を確保
- ステンレス製のウォッシュダウンデザインで、衛生的な洗浄が容易
- ボリューメトリックデポジターやロータリーモルダーと組み合わせ、エンドツーエンドのライン構築が可能
導入メリット
- 生産効率の向上により、小規模から大規模まで対応した柔軟な運用を実現
- 製品の均一性と高品質を維持し、廃棄ロスや手作業の負担を大幅に削減
- 多様な製品バリエーションに対応できるため、市場ニーズの変化に素早く適応
- 衛生管理がしやすく、食品安全性基準をクリアしやすい設計
- カスタマイズ性が高く、既存のオーブや充填設備との連携がスムーズ
製品仕様
| メーカー | GEA Group |
| 商品名 | Base formers(ベースシェルフォーマー) |
| 型式 | Tartomatic(コンパクトモデル)、Minitart(中容量モデル)、LTT / LTF(高容量工業モデル) |
| 対応食品 | パイ生地、キッシュ生地、タルト生地、チーズケーキ用ビスケットクラムベース、クリームやジャム(オプション充填) |
| 対応工程 | ベースシェル成形(ドウ押出・ブロッキング)、オプションで充填・トッピング・ラッティス成形 |
| 生産能力 | モデルにより異なる(Tartomaticは小~中規模、Minitartは中容量、LTT/LTFは工業用高容量)。具体的な数値は製品サイズやカスタマイズにより調整可能で、数百から数千個/時規模まで対応 |
| サイズ感 | コンパクト設計(TartomaticやMinitartは省スペース型)、LTT/LTFは工業ライン向けの大型システム。詳細寸法はカスタマイズにより変動 |
| 特徴 | 精密ボリューメトリック制御、加熱ブロッキングダイ、空気圧補償、洗浄しやすい衛生設計、カスタマイズ性が高いモジュール構成 |
| 製品ページ | https://www.gea.com/en/products/bakery-equipment/pie-making/base-shell-formers/ |
この機械が向いている現場
- パイ、キッシュ、タルト、チーズケーキなどのベーカリー製品を専門に生産する工場
- 工業規模の大量生産を求める中・大規模ベーカリーや食品メーカー
- 製品形状の多様化や新商品開発を頻繁に行う事業者
- 衛生基準が厳しく、洗浄・メンテナンスの効率を重視する現場
- コンパクトなスペースで高精度生産を求める中規模ラインや、トンネルオーブ連携の高容量ライン
