用語名称(日本語、外国語)

押型(おしがた)

英語:mold/press mold

意味

押型とは、やわらかい生地や半固体状の材料を一定の形に成形するための道具である。主に木製や樹脂製、金属製などで作られ、内側に模様や凹凸が施されているのが特徴だ。材料を型に詰め、上から押し固めることで、形と模様を同時に付与できる。

菓子分野では、焼成前の生地を整形する用途というよりも、比較的水分量が少なく、形を保ちやすい和菓子生地に対して用いられることが多い。型の彫刻によって、花や季節の文様、縁起物などの意匠を表現できる点が重要な役割となっている。

また、「押す」という工程が含まれるため、単に流し込む型とは異なり、適度な圧力をかけて密度を均一にする効果もある。このため、仕上がりの見た目だけでなく、口当たりや崩れにくさにも影響を与える。

用語を使う場面・対象となる食品

押型は、主に和菓子の成形工程で使われる。具体的には以下のような食品で活用される。

・和三盆を使った干菓子
徳島などで作られる和三盆糖を固めた干菓子では、木製の押型に砂糖生地を詰めて成形する。繊細な模様を表現できるため、茶席用の菓子に多く見られる。

・落雁(らくがん)
米粉やでんぷんに砂糖を混ぜた生地を押型で固めて作る。押型の彫りによって、季節感や祝い事に応じた意匠が施される。

・打ち物菓子(うちものがし)
砂糖と粉を混ぜて打ち固める菓子の総称で、押型は欠かせない道具となる。一定の硬さに調整した生地を均一に詰めることで、美しい仕上がりになる。

・一部の練り切りや細工菓子
基本的には手成形が中心だが、文様を整える補助的な用途として小型の押型が使われる場合もある。

このように押型は、単なる成形器具にとどまらず、菓子の意匠や文化性を表現する道具として重要な役割を担っている。

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