用語名称(日本語、外国語)
カスタードクリーム(英語:Custard cream/フランス語:Crème pâtissière〈クレーム・パティシエール〉)
意味
カスタードクリームとは、牛乳・卵黄・砂糖を主原料とし、加熱してとろみをつけた基本的な製菓用クリームの一種である。一般的には、小麦粉またはコーンスターチなどのデンプンを加えて加熱することで、滑らかで適度な粘度を持つ状態に仕上げる。
フランス菓子においては「クレーム・パティシエール」と呼ばれ、菓子作りの基本クリームとして広く使われている。卵黄に含まれるタンパク質の熱凝固と、デンプンの糊化(こか)という二つの作用によって、とろみと安定した質感が生まれるのが特徴である。
また、バニラビーンズやバニラエッセンスを加えることで香り付けを行うのが一般的で、仕上がりはなめらかでコクがありながらも、比較的軽やかな口当たりになる。
用語を使う場面・対象となる食品
カスタードクリームは、洋菓子を中心に幅広い製品で使用される。具体的には以下のような場面で用いられる。
・シュークリーム
焼き上げたシュー生地の中に詰める定番のクリームとして使用される。軽い生地と濃厚なクリームの対比が特徴。
・クリームパン
菓子パンのフィリングとして用いられ、日本では特に馴染みが深い。焼成前または焼成後に充填する製法がある。
・タルト
タルト台に流し込み、フルーツと組み合わせて使用される。焼き込みタイプと後詰めタイプの両方が存在する。
・エクレア
細長いシュー生地に詰め、表面にチョコレートをかける菓子で、内部の基本クリームとして用いられる。
・ミルフィーユ
パイ生地の層の間に挟むクリームとして使用される。サクサクした食感と滑らかなクリームの組み合わせが特徴。
・クレーム・ディプロマット
カスタードクリームに生クリームを加えて軽くした応用クリーム。口当たりを軽くしたい場合に用いられる。
このように、単体で使用されるだけでなく、他のクリームと組み合わせて派生的に使われることも多く、製菓における基礎素材の一つとして位置づけられている。
