お菓子の名前(日本語)

バターケーキ

お菓子の名前(外国語)

英語:Butter Cake

フランス語:Quatre-quarts(キャトルカール)

ドイツ語:Butterkuchen(ブッタークーヘン)

お菓子の分類

洋菓子/焼き菓子(バターケーキ類)

どんなお菓子

バターケーキとは、バター、砂糖、卵、小麦粉という4つの基本材料を主体として作られる焼き菓子の総称である。洋菓子の分類においては「バターケーキ類」というひとつのカテゴリーを形成しており、スポンジケーキ(卵の気泡力で膨らませるタイプ)と対をなす、油脂の力を活かしたケーキの代表格として位置づけられている。

バターケーキの最大の特徴は、生地そのものにたっぷりのバターが練り込まれていることにある。バターの油脂分が小麦粉のグルテン形成を適度に抑え、生地をしっとりとやわらかく仕上げる役割を果たしている。焼き上がりにはバターの芳醇な香りが立ちのぼり、口に含むと濃厚なコクとまろやかな甘さが広がる。スポンジケーキのようなふわふわと軽い食感ではなく、ずっしりと密度のある食べ応えが持ち味で、噛むほどにバターの風味が鼻に抜けていく豊かな味わいを楽しめる。

製菓の世界では、バターケーキという言葉はパウンドケーキやマドレーヌ、フィナンシェなど、バターを主要な油脂として使った焼き菓子を広く包含する上位概念としても使われている。ただし、日本で一般的に「バターケーキ」という名称で親しまれているのは、パウンドケーキに近い配合で焼き上げた、しっとりとして目の詰まったプレーンなケーキを指すことが多い。特に広島県では「バターケーキ」が郷土を代表する銘菓として広く知られており、全国的にもバターケーキ文化の中心地として認識されている。

なお、「バターケーキ」と「バタークリームケーキ」は名称が似ているため混同されやすいが、この二つは全く異なる菓子である。バターケーキは生地自体にバターをふんだんに使った焼き菓子であるのに対し、バタークリームケーキはスポンジケーキをバタークリーム(バター・砂糖・卵などを合わせて作るクリーム)でデコレーションしたケーキのことを指す。構造も味わいも大きく異なるため、注意が必要である。

お菓子の名前の由来

「バターケーキ(Butter Cake)」という名前は、その名の通り主原料のひとつである「バター(Butter)」に由来する。バターを生地の主要な油脂として使用し、その風味と食感を前面に押し出したケーキであることから、この名称が定着した。英語圏、とりわけアメリカでは「Butter Cake」という呼称が広く使われ、アメリカン・ベーキングの代表的なケーキのひとつに数えられている。

フランスでは、バターケーキと同じ系統の菓子を「キャトルカール(Quatre-quarts)」と呼ぶ。これはフランス語で「4つの4分の1」を意味しており、バター、砂糖、卵、小麦粉の4つの材料をそれぞれ全体の4分の1ずつ、つまり同量ずつ使って作ることに由来している。キャトルカールはフランス北西部のブルターニュ地方で特に親しまれている伝統菓子で、良質なバターの産地であるブルターニュの風土と密接に結びついている。

イギリスでは「パウンドケーキ(Pound Cake)」という呼称がよく知られている。これはバター、砂糖、卵、小麦粉の4つの材料をそれぞれ1ポンド(約454グラム)ずつ使って作るレシピに由来する名称である。パウンドケーキは18世紀のイギリスで確立されたレシピとされ、覚えやすく失敗しにくい配合であることから家庭菓子として広く普及した。

このように、同じ系統の菓子でありながら、国や地域によって呼び名が異なるのは興味深い点である。いずれの名称もレシピの特徴に着想を得ており、材料の比率やバターという素材そのものが名前の核心にあることが共通している。

お菓子の歴史

バターケーキの歴史を遡ると、その起源は17世紀から18世紀にかけてのヨーロッパ、とりわけイギリスにあるとされている。当時のイギリスでは、バター、砂糖、卵、小麦粉という基本的な材料のみで作る素朴なケーキが家庭で焼かれていた。これがパウンドケーキの原型であり、バターケーキの祖先にあたる。

18世紀のイギリスのレシピ書には、4つの材料をそれぞれ1ポンドずつ使用して焼くケーキの記録が残されている。この時代にはまだベーキングパウダーのような化学膨張剤は存在しておらず、バターに空気を含ませるクリーミング(すり混ぜ)の技法と、卵の起泡力のみで生地を膨らませていたため、焼き上がりは現在のものよりもずっしりと重く、密度の高いケーキであった。

19世紀に入ると、ベーキングパウダーをはじめとする化学膨張剤が発明された。これにより、従来のパウンドケーキの材料配合をベースにしながらも、より軽くふっくらとした食感のケーキを作ることが可能になった。この技術革新こそが、伝統的な重厚なパウンドケーキから現代的なバターケーキへの進化を促した大きな転換点であったとされている。膨張剤の登場によって配合の自由度が格段に高まり、バターの比率を調整したり、さまざまな副材料を加えたりするバリエーションが生まれていった。

フランスにおいても、ブルターニュ地方を中心にキャトルカールとしてバターケーキの文化が花開いた。良質なバターの産地として名高いブルターニュでは、豊富なバターを惜しみなく使った菓子作りが盛んであり、キャトルカールはその代表格として長く愛されてきた。

アメリカには、イギリスからの移民によってパウンドケーキのレシピが持ち込まれ、やがてアメリカ独自のバターケーキ文化が形成されていった。特に1930年代のセントルイスでは、ドイツ系アメリカ人のパン職人がコーヒーケーキの材料の分量を間違えたことから「グーイー・バター・ケーキ(Gooey Butter Cake)」が誕生したという逸話が残っており、アメリカにおけるバターケーキ文化の多様性を物語っている。

日本にバターケーキの文化が本格的に伝わったのは、第二次世界大戦後の1950年代頃とされている。戦後の復興期において、アメリカの食文化の影響を受けてバターを使った洋菓子が日本でも広まり始めた。広島県では、長崎出身のカステラ職人・小川次男氏が戦後間もない時期にバラックでカステラを販売したことが「長崎堂」の始まりとなり、やがてカステラをアレンジしてバターの風味を活かした独自のバターケーキを開発した。これが広島におけるバターケーキ文化の礎となり、現在でも広島を代表する銘菓として親しまれている。

発祥の地

バターケーキの直接的な起源は、17世紀から18世紀にかけてのイギリスにあるとされている。イギリスで生まれたパウンドケーキのレシピが、19世紀の化学膨張剤の発明を経て、現代のバターケーキへと発展していった。同時に、フランスのブルターニュ地方ではキャトルカールとして、ドイツではブッタークーヘンとして、それぞれの地域の食文化に根ざした形でバターケーキが独自に発展してきた。

アメリカにおいては、イギリス植民地時代からパウンドケーキの伝統が引き継がれ、特にアメリカ南部やミッドウエスト(中西部)でバターケーキが家庭菓子として定着した。日本では、広島県がバターケーキ文化の中心地として全国的に知られている。広島市の「長崎堂」や「バッケンモーツアルト」、呉市広の「合歓(ねむ)」など、バターケーキを看板商品とする名店が集積しており、広島土産の定番としても不動の地位を築いている。

有名な商品

バターケーキの名品として知られる主な商品を以下に紹介する。

長崎堂「バターケーキ」(広島県広島市)
広島を代表するバターケーキの名店である。終戦直後にカステラ職人が始めた店で、カステラをアレンジして生まれたバターケーキは60年以上にわたり愛され続けている。商品はバターケーキのみで、サイズは小(直径約18cm)が1,150円、中(直径約21cm)が1,400円(いずれも税込)。連日行列ができ、売り切れ次第閉店となるほどの人気を誇る。素朴で懐かしい味わいが特徴で、バター、鶏卵、マーガリン、小麦粉、砂糖、水飴というシンプルな材料で作られている。

バッケンモーツアルト「ケーク・オ・ブール HIROSHIMA」(広島県廿日市市に本社)
1974年に広島で創業したドイツ菓子の名門が手がけるバターケーキである。地元の牛乳を独自の方法で加工し、バターと合わせて焼き上げた、いわば「バターのショートケーキ」とも称される逸品。モンドセレクション受賞歴もあり、2個セットで約4,550円(送料込み、通販価格)で販売されている。冷凍配送で届けられ、解凍して楽しむスタイルである。

柳月「酪農みるくバターケーキ」(北海道河東郡音更町)
北海道の老舗菓子メーカー柳月が手がける商品。北海道産の良質なバターとミルクをふんだんに使い、酪農王国北海道の恵みを凝縮したバターケーキとして人気がある。価格は1個1,500円(税込)程度。ふんわりとしながらもバターのコクがしっかり感じられる味わいが特徴である。

Butters(バターズ)「クラフトバターケーキ」(東京都、株式会社HiOLI)
2020年に誕生したクラフトバタースイーツの専門ブランドによる商品。ニュージーランド産のグラスフェッドバターを使用し、ガレット・ブルトンヌとフィナンシェの2層の生地にミルクジャムを挟んだ三層仕立て。5個入り1,512円、10個入り3,456円(税込)で販売されており、手土産としても高い人気を誇る。

味や食感などの特徴

バターケーキの味わいを一言で表すならば「バターの芳醇な風味を存分に楽しめる、しっとりと濃厚な焼き菓子」ということになる。

まず口に入れた瞬間に広がるのは、バターの豊かな香りである。良質なバターを惜しみなく使っているからこそ生まれる芳醇なアロマは、バターケーキ最大の魅力といえる。甘さはスポンジケーキほど軽くはなく、砂糖のコクとバターの旨みが渾然一体となったまろやかで奥行きのある甘さが特徴的だ。

食感については、スポンジケーキのようなエアリーな軽さとは対照的に、ずっしりとした密度感と目の詰まったきめの細かさが際立つ。しかし「重い」というよりは「しっとりとした充実感」という表現が適切であろう。バターの油脂分が生地の中に水分を閉じ込める働きをするため、パサつきとは無縁のしっとりとした口当たりを実現している。舌の上でほろりとほどけるようなやわらかさがあり、噛むほどにバターの風味が鼻腔に抜けていく。

焼き上がり直後よりも、ラップに包んで一晩寝かせたほうがバターの風味が生地全体になじみ、しっとり感が増すという特性も見逃せない。これは「熟成」と呼ばれる工程で、多くのバターケーキの名店が推奨している食べ方である。また、室温に戻してから食べるとバターの香りがもっとも引き立ち、最高の状態で味わうことができる。冷蔵庫から出してすぐの状態では、バターが固まって生地が硬くなり、風味も損なわれてしまうため注意が必要だ。

どんな場面やどんな人におすすめ

バターケーキは、幅広い場面と幅広い層に適した万能な焼き菓子である。

まず、手土産や贈答品として非常に優れている。日持ちが比較的よく(常温で約1週間程度)、持ち運びがしやすく、切り分けて大人数で楽しめるという実用性の高さがある。ホールサイズのバターケーキは見栄えもよく、帰省の際の手土産、職場への差し入れ、ホームパーティーへの持参品としても喜ばれるだろう。

ティータイムのお茶請けとしても最適である。バターの濃厚な風味は、紅茶やコーヒーとの相性が抜群で、特にストレートの紅茶やブラックコーヒーの苦味と甘さのコントラストが絶妙なハーモニーを生む。午後のひとときを優雅に過ごしたい方にはうってつけのスイーツといえる。

バター好きの方はもちろん、素朴で飽きのこない味わいを好む方にも強くおすすめできる。華やかなデコレーションケーキとは異なる、生地そのものの旨さで勝負する潔さが、バターケーキの真骨頂である。甘すぎるお菓子が苦手な男性や、シンプルな味わいを好む年配の方からも支持が厚い。

お菓子作り初心者にも最適である。基本材料が4つだけとシンプルで、工程も比較的わかりやすいため、手作りお菓子の入門としてバターケーキに挑戦する方は多い。お子様と一緒に作る親子のお菓子作り体験にもぴったりだ。

材料

バターケーキの基本材料は極めてシンプルである。以下は18cmのパウンド型1本分の標準的な分量を示す。

主材料として、無塩バター100g、グラニュー糖(または上白糖)100g、卵(Mサイズ)2個、薄力粉100gを使用する。これに加え、ベーキングパウダー小さじ1/2(約2〜3g)を膨張剤として加えることが多い。伝統的なパウンドケーキ(キャトルカール)の配合では、バター・砂糖・卵・小麦粉をすべて同量にするのが基本であるが、現代のレシピでは砂糖をやや控えめにしたり、アーモンドプードルを加えたりして、好みに合わせた調整が行われている。

副材料としては、バニラエッセンスやバニラオイルを数滴加えて風味を高めることが一般的である。また、ラム酒やブランデーなどの洋酒を少量加えると、香りに奥行きが生まれ、大人向けの味わいに仕上がる。レモンの皮のすりおろしを加えるレシピもあり、柑橘の爽やかさがバターの濃厚さを引き締めてくれる。

なお、バターケーキの味を大きく左右するのは、何といってもバターの品質である。無塩バター(食塩不使用バター)を使うのが基本で、発酵バターを使うとより芳醇でコク深い味わいになる。マーガリンでも代用は可能だが、バターの風味を最大限に楽しむのがバターケーキの本質であるため、できる限り良質なバターを使うことが望ましい。

レシピ

ここでは、シュガーバッター法(砂糖バター法)と呼ばれる最も基本的な製法による、バターケーキのレシピを紹介する。

準備

バターと卵を調理の30分〜1時間前に冷蔵庫から出し、室温に戻しておく。バターが柔らかくなっていることと、卵が冷たすぎないことが、生地を美しく乳化させるための重要なポイントとなる。オーブンは170〜180℃に予熱し、パウンド型にバターを薄く塗ってオーブンシートを敷いておく。

作り方

  1. クリーミングでは、室温に戻した無塩バター100gをボウルに入れ、泡立て器またはハンドミキサーでクリーム状になるまでよく混ぜる。バターが白っぽくふんわりとした状態になったら、グラニュー糖100gを2〜3回に分けて加え、その都度しっかりとすり混ぜる。バターと砂糖が完全に一体化し、空気を含んで軽くなった状態がクリーミングの完了の目安である。この工程でバターに空気を十分に含ませることが、焼き上がりのふんわり感を左右する。
  2. 卵の乳化では、溶きほぐした卵2個分を5〜6回に分けて少しずつ加える。一度に大量の卵を加えると、油脂と水分が分離してしまい、生地がボソボソになる「分離」と呼ばれる現象が起こるため、少量ずつ加えてはよく混ぜる作業を丁寧に繰り返すことが重要である。すべての卵が加わった時点で、滑らかでツヤのあるクリーム状の生地になっていれば成功である。
  3. 粉合わせでは、薄力粉100gとベーキングパウダー小さじ1/2を合わせてふるいにかけ、クリーム状の生地に一度に加える。ここからはゴムベラに持ち替え、ボウルの底からすくい上げるようにして切り混ぜていく。混ぜすぎるとグルテンが発達して生地が重くなってしまうため、粉の白い筋が見えなくなった時点で混ぜるのを止める。お好みでバニラエッセンス数滴を加えてもよい。
  4. 焼成では、できあがった生地をパウンド型に流し入れ、型を台に2〜3回軽く打ちつけて余分な空気を抜く。表面をゴムベラで均したら、予熱したオーブンに入れて170℃で約40〜45分焼く。焼き始めて20分ほど経ったところで、表面に縦一本の切り込みをナイフで入れると、均一で美しい割れ目が入る。竹串を中央に刺して、生の生地がついてこなければ焼き上がりである。
  5. 冷却と熟成では、焼き上がったケーキを型のまま10分ほど置いてから、型から取り出して網の上で粗熱を取る。完全に冷めたらラップでぴったりと包み、一晩常温で寝かせる。この「熟成」の工程により、バターの風味が生地全体になじみ、しっとり感が増して最高の状態になる。

販売温度帯

バターケーキは、一般的に常温で販売されることが最も多い。バターケーキはもともと室温での保存に適した焼き菓子であり、常温の状態がバターの風味をもっとも豊かに感じられる温度帯とされている。街のケーキ店や土産物店の店頭では、常温の棚に陳列されて販売されるのが標準的なスタイルである。

ただし、通販(お取り寄せ)で全国に配送される商品の中には、冷凍で発送されるものもある。バッケンモーツアルトの「ケーク・オ・ブール HIROSHIMA」などはその代表例で、冷凍配送で届けられ、冷蔵庫でゆっくり解凍してから室温に戻して食べる形をとっている。冷凍での配送は、鮮度を保ちながら遠方まで届けることを可能にする手段として活用されている。

また、夏場など気温が高い時期には冷蔵で保管・販売される場合もある。ただし先述の通り、冷蔵するとバターが固まり、食感が硬くなるとともに風味が落ちるため、食べる際には30分程度室温に戻してからいただくのがベストである。

主な流通形態

バターケーキの流通形態は多岐にわたる。

もっとも伝統的なのは、洋菓子専門店や街のケーキ店での店頭販売である。広島の長崎堂のように、実店舗でのみ購入可能で支店も持たないという販売形態をとる名店もある。長崎堂では毎朝焼き上げたバターケーキを店頭に並べ、売り切れ次第閉店するスタイルをとっており、午前中に売り切れることも珍しくない。

百貨店・デパ地下での販売も主要な流通チャネルである。銀座ウエストのバタークリームケーキや、Buttersのクラフトバターケーキなど、ギフト需要を見込んだ商品は百貨店での取り扱いが充実している。

**通信販売(お取り寄せ)**も近年急速に拡大している流通チャネルである。楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどのECモールのほか、各メーカーの自社オンラインショップでの販売も活発で、全国どこにいても名店のバターケーキを購入できるようになっている。

空港・駅の土産物店での販売も重要な流通経路である。特に広島のバターケーキは、広島空港や広島駅の土産物売り場で購入可能な商品が多く、旅行土産として重宝されている。

そのほか、スーパーマーケットやコンビニエンスストアでも、大手製菓メーカーが製造する比較的手頃な価格帯のバターケーキ(カットタイプや個包装タイプ)が流通している。

価格帯

バターケーキの価格帯は、商品の形態やブランド、サイズによって幅がある。

手頃な価格帯としては、スーパーやコンビニで購入できるカットタイプや個包装タイプが1個あたり100〜300円程度で流通している。

中価格帯としては、専門店のホールケーキが1,000〜2,000円程度が相場である。広島の長崎堂のバターケーキは小(18cm)が1,150円、中(21cm)が1,400円という価格設定で、この価格帯の代表例といえる。柳月の酪農みるくバターケーキも1個1,500円程度である。

やや高価格帯としては、ブランド菓子やギフト用の商品が2,000〜5,000円程度の範囲にある。Buttersのクラフトバターケーキは10個入り3,456円、バッケンモーツアルトのケーク・オ・ブール HIROSHIMAは2個セットで約4,550円(送料込み)である。

全体として、バターケーキは高級洋菓子に比べると比較的手頃な価格帯に位置しており、日常のおやつから贈答品まで、用途に応じた価格帯の商品を選べることが魅力といえる。

日持ち

バターケーキは焼き菓子の中でも比較的日持ちがよいお菓子である。バターの油脂分が生地の水分を保持するため、適切に保存すれば乾燥しにくく、風味が長持ちする。

常温保存の場合、直射日光と高温多湿を避けてラップや密閉容器に入れた状態で、おおむね5〜10日程度が目安である。長崎堂のバターケーキは常温で7〜10日間(時期により変動)の賞味期限が設定されている。夏場は短めに、冬場はやや長めに日持ちする傾向がある。

冷蔵保存の場合は、ラップで包んだうえで密閉容器に入れれば3〜5日程度の保存が可能であるが、先述の通りバターが固まって食感が変わるため、食べる前には室温に30分ほど戻すことが望ましい。

冷凍保存であれば、ラップで包んだうえで冷凍用保存袋に入れることで1〜3か月程度の保存が可能である。解凍は冷蔵庫で一晩かけてゆっくり行い、さらに室温に戻してから食べると、焼きたてに近い風味を楽しめる。トースターで軽く温めると、バターの香りが立ち上がり、外側がカリッとした食感になるのでおすすめである。

アレンジ・バリエーション

バターケーキはシンプルな基本配合であるがゆえに、アレンジの幅が非常に広い。世界中でさまざまなバリエーションが生み出されており、その多様性もバターケーキの魅力のひとつである。

フルーツ系のアレンジ
レモンの皮と果汁を生地に混ぜ込んだ「レモンバターケーキ」が定番で、柑橘の爽やかさがバターの濃厚さをさっぱりと引き締めてくれる。ドライフルーツ(レーズン、オレンジピール、ドレンチェリーなど)を生地に加えた「フルーツバターケーキ」は、イギリスの伝統的なアレンジとして知られている。バナナを加えた「バナナバターケーキ」は、バナナの自然な甘さとバターのコクが絶妙にマッチする人気のバリエーションである。

チョコレート系のアレンジ
ココアパウダーやチョコレートを生地に練り込んだ「チョコレートバターケーキ」がある。マーブル状に混ぜれば「マーブルケーキ」となり、見た目の美しさも楽しめる。

ナッツ系のアレンジ
アーモンドプードルを配合に加えたり、くるみやヘーゼルナッツを刻んで混ぜ込んだりするスタイルがある。ナッツの香ばしさとバターの風味が互いを引き立て合い、食感のアクセントにもなる。焦がしバター(ブール・ノワゼット)を使うと、ヘーゼルナッツのような独特の芳ばしい香りが加わり、より深みのある味わいになる。

和の素材を取り入れたアレンジ
抹茶を加えた「抹茶バターケーキ」は、抹茶のほろ苦さとバターのまろやかさの対比が絶妙で、日本茶にもよく合う。きな粉や黒糖、あんこを取り入れた和風バターケーキも、近年のスイーツトレンドとして注目されている。

紅茶やコーヒーなどの飲料系素材を練り込むアレンジ
アールグレイの茶葉を細かく刻んで生地に混ぜた「紅茶バターケーキ」は、紅茶の華やかな香りがバターの風味と調和し、優雅な味わいを楽しめる。

形状のバリエーションとしては、伝統的なパウンド型のほかに、丸型で焼くホールタイプ、マフィン型で焼く個食タイプ、マドレーヌ型やフィナンシェ型で焼く小型の焼き菓子タイプなど、用途やシーンに応じたさまざまな形態がある。広義にはマドレーヌやフィナンシェもバターケーキの仲間であり、バターケーキという概念がいかに幅広い菓子群を包含しているかがわかる。

仕上げのアレンジとしては、粉糖をふりかけるシンプルな飾り付けのほか、アイシング(砂糖衣)をかけたり、グラス・オ・ショコラ(チョコレートコーティング)を施したりする方法もある。

免責事項

商品紹介等については、公式サイトおよび公開情報を基に作成しております。
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